「帯のお太鼓が…」小さいおうち talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
帯のお太鼓が…
原作で書かれている重要ポイントが完全に削ぎ落とされていて、非常に勿体ないと思いました。奥様=松たか子の行動の理由も子どものことも、映画ではまるで分かりません。だから単なる不倫というか、よろめき夫人の話になってしまい、あーあ、でした。年配の監督の限界なのでしょうか。
夫役が歌舞伎女形の孝太郎というのはいいキャスティングだと思いました。その点が唯一、原作にあって映画になかった重要点のヒントになっていました。昔の洋風のお家は素敵です。懐かしい。
松たか子は、演技力あり器用で美しい。男だったら歌舞伎役者になれたのにと、彼女も寺島しのぶみたいに思ったのかな。
おまけ
原作でも映画でも、奥様の帯のお太鼓の柄の位置が外出前と異なっていることにタキちゃんが気がついてドキッとするシーンがあります。私もドキッとしました。でも今さらながら落ちついて考えると、これは有り得ないことだと思い至りました。帯の巻き始め(テ)の左右は人によって異なりますが、帯でお太鼓になる箇所は名古屋帯であれ袋帯であれ同一です。でなければお太鼓にシワがついてしまうし、ここが「お太鼓」と帯の職人さんなり作家さんがお仕事するからです。だからあり得ないんです、原作も映画も!映画ではお太鼓の柄位置違いの帯を二本作ったんだと思います。でもこれがフィクションの面白さで、タキちゃんの心配が妄想として本当にそう見えてしまったんだろうと思いました。
Mさん、ありがとう。あれ、ここで書くことできる。新しいレビュー書いてたら、不具合があって一回ログアウトしたのがことの始まりです。心境の変化とかは何にもありません。明日以降、また映画見たらレビュー書く予定ですのでそちらでまたよろしくお願いいたします!ご面倒かけてすみません
タキちゃん妄想かも知れない。
奥様が着物を脱いで、もう一度帯を結び直したその証拠が、
お太鼓の結び目(着物のことが、まるきり無知ですみません)
ですものね。
一番の要点・・・真実は分かりませんが、着替えたのは確かでしょうね。
原作が読みたくなりました。
うちにあるはずなのですが、探すのが大変なんです。
長々なんてとんでもありません。
ありがとうございます。
よおく内容が分かりました。
ご主人の方がゲイとは・・・
奥様の浮気にも理由があるのですね。
感謝しています。
ありがとうございました。
おはようございます。
「PERFECT DAYS」にコメントありがとうございます。
久しぶりの映画館で興奮してしまいました。
原作は読んでなくて・・・レズビアン的な思いが、タキちゃんには
あったんですか。
帯の件、昔の人は着付けとかみんな出来ますよね。
お太鼓をして行くのは大袈裟な気がしました。
たくさんの「♥共感」ありがとうございました。
たまたま中島京子さんの「夢見る帝国図書館」を読んだら、以前映画鑑賞した「小さなおうち」も彼女の原作と知り、直木賞受賞を納得する読書となりました。
山田洋次監督は「息子」「たそがれ清兵衛」などで大好きな監督の一人ですが、流石に近年は「母と暮せば」やこの作品では衰えを感じています。
今後とも「映画.com」でのお付き合いのほど宜しくお願いいたします。
talismanさん、
怒濤のコメント、あちこちでありがとうございます。
この映画の原作もお読みになっていたのですね。すごい。大正時代の元祖レスビアンの作家の人だと、レビュー書いたあとでウキで知りました。だから、おいらは勘違いしていたわけです。華ちゃんを同性愛にはしたくないもの。
帯のくだりも原作であるくだりなので、山田監督の慧眼は言い過ぎでした。しかし、蛍雪次朗をかぶせてきたのは、東大出てるのに俗っぽいことが好きな山田監督のイタズラですね。
あんな下宿のシチュエーションの逢い引きでは、そりゃ慌てるでしょうよ。
ナイスアシスト! 追記したらいかがでしょうか。talismanさんの慧眼に👍