「いいもの見た」ライジング・ドラゴン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
いいもの見た
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最近『ダーティハリー』シリーズを見ているので、イーストウッドがいかに体を張っておらず、それに比べてジャッキーは偉いな~と思って見た。イーストウッドはおじいちゃんだから体を張らなくても仕方がなかったかもしれないのだが、ジャッキーはおじいちゃんになっても体を張り続けている。クライマックスの火山に突っ込む場面は本当に死ぬんじゃないかと心配になった。ところがエンドロールのNGシーンではとても安全に撮っていた。以前のエンドロールではこんなに大変で救急車が来ちゃったというのが流れていたものだが、意図としては逆ではないだろうか。でも火山で転がるところはとても危険だから、大変な偉業にケチをつけてはいけない。
女子にタイマンの燃える展開があるものの、ジャッキーにはそれがなかった。欲を言えばラスボス的な存在と格闘して欲しかった。
ストーリーは変にごちゃごちゃして分かりにくいところがあり、しかも特に興味が湧かず、美術品の盗難にもそれほど命を懸けるほどの事だろうかという疑念はずっとあった。ジャッキーのコメディセンスは、いぜんよりくどくなくなっているものの、やはり苦手であった。
そんなところにケチをつけるのも非常に野暮なことで、素晴らしい見せ場を堪能すればいいではないかと思うのだが、しかしそれでも、アクションによりグッとくる意義があればより燃えるのにな~と思った。
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