「J・チェン最後のアクション大作に相応しいお笑い映画だ。GWはこれで決まり」ライジング・ドラゴン Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
J・チェン最後のアクション大作に相応しいお笑い映画だ。GWはこれで決まり
何といっても、ジャッキー・チェンは最高です!
制作・監督・脚本・主演を1作品でこなせる人は、チャップリンの次に、大君と言えますよねぇ!
しかも、ジャッキーの映画は、彼が歳をとってきても、彼のあの笑顔に負けて、誰もが応援してしまいたくなりますよね。好感度NO1ですね!
来年還暦を迎えると言うジャッキー・チェンはスタントマン無しのアクション映画を約40年も続けてきたのだから、本当に才能ばかりでは無く、努力の塊の人ですよね!脱帽です。
どんな困難にも打ち勝って、楽しい映画を制作する事への固く揺ぎの無い、飽くなき情熱を持ち続けて、今日まで生きてきている彼は、正に神業をやってのける人だと思うのです。
しかし、そんな彼が6年の歳月を費やして作り上げた本作が、彼のアクション大作映画の最後の作品と言う事です。とても残念です。
しかし、無理もありませんよね、この長いキャリアを身一つで頑張って維持して来た事を改めて、考え直してみると、本当に凄い事だと私は尊敬してしまう。
「アジアの007」だよね。ジャームス・ボンドファンの方には大変申し訳ないですが、どう観てもJBよりJCの方がカッコイイし、最高に面白く、良い味出しているキャラで、私は大好きなのだ。
彼の作品は、難しい理屈は抜きにして、多少映画の粗が有ったとしても、それは御愛嬌と言う事で、先ずは、思いっきり笑ってしまう事だ!
私は、映画の良し悪しを決定するには、先ずそれぞれの映画には、皆それぞれ違った役割が有ると考えている。
そして良い映画と言うのは、その作品のテーマに沿った役割をしっかりとその作品が描いているのか、否かで作品の良し悪しの評価の判定基準がなされるべきだと考えているの。
エンターテイメント作品にはエンタメの良さが有る。
社会派ドラマには、社会に問うべき問題提起をしっかりと、そして万人に理解出来るように、はっきりと表現する役目が存在する。
そして文学作品には、人間の心の機微が繊細かつ、丁寧に深く掘り下げて描かれているのかが、評価の基準と成るのであると私自身は考えている。
映画は、観客のその時々の心理的要素や、生活環境に大きく左右されているのだから、映画の描いているジャンルが単に、高尚か否かと言う事では判断は不可能になるからだ。
それ故に、ジャッキー・チェンの映画は充分に観客を楽しませる為の作品に工夫がされている事で、充分に良い作品としての評価の対象となる基準値を有している。
テンポの良い、格闘技を充分に魅せて、場面展開のスピード感も巧く描かれている。
シンプルで、急に奇抜な展開となって映画に観客が追い付かないと言う余計な心配も不要な本作は、今年のGWの目玉だと思う。
一人で、或いはデートや友人と、そして家族揃ってみんなで観るにも安心などんな観客のニーズにも最も合う本作は、娯楽映画大作の決定版!みんなで最後の大作を楽しもう!