「甘えん坊」嘆きのピエタ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
甘えん坊
強烈だった。韓国映画好きだけどキム・ギドクは何となく難解でエグそうで避けて来たので今回が初作品。全然難解ではなくて息子と母親の心理描写に迫ってて面白かった。
母親はずっと泣いていて、息子はどれだけ粋がってても、母親の前では甘えん坊になり信じてた芯みたいな物も簡単にポキッと折れてしまうところになるほどなと納得した。
血の通わない冷徹なロボットが母親を通して人間に変わり悔いて奔走する様が良かった。
母親役の人の演技がスゴく上手かった。
台詞を言わなくても表情が全てを物語っていた。息子の母親に対する愛情と母性の深さに暗い話だけど温かい話でもあった。
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