「ご都合主義の脚本。」嘆きのピエタ bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
ご都合主義の脚本。
ル・シネマにて午前11時10分の回を鑑賞。客の入りは7割程度でした。
韓国映画にありがちな、暴力シ―ンが頻繁に登場します。すなわち、くどいくらいのビンタの応酬です。私に韓国人の知己はいないので、本当のところは判らないのですが、かの国の人々は挨拶代わりにビンタをするのでしょうか。かなり、嫌な気分になりました。また、途中で男の主人公が夢精をするのですが、なんと母親と名乗る女性が手伝ってやるのです。勿論、後で手を洗いますが・・・。これには気分が悪くなりました。それから、あまり、詳細に書くとネタばれになりますが、人間の体にはあれほど大量の体液は含まれていないだろうということが観終わった後、大きな疑問として、頭の中に残りました。また、終盤、母親と名乗る女性が、「サング、サング」と連呼していましたが、この「サング」って、一体、誰なんですか。どなたか、教えて下さい。私、余り集中力が長く続かない方なのです。多分、土の中に埋められていた土色の顔をした男性だと思うのですが、この埋められていた男性と母親と名乗る女性の関係が判りませんでした。もしかしたら、私、途中で眠ってしまったのかもしれません。評価を☆2.5にしたのは、暴力描写こそあったものの残酷な描写をうまく避けていたからです。レビューの題名の意味は、困ったときになると、かつての登場人物があざといくらい偶然にひょっこりと画面に現れることがしばしばあったからです。全体的に登場人物が多く、私には完全には理解できませんでしたが、ここ数年の韓国映画のなかでは上出来の部類に属すると思います。ヤン・イクチュンの「息もできない」よりも出来は良いと思います。まぁ、そうは云っても、この監督の代表作「春夏秋冬、そして春」には遠く及びませんが・・・。