「処女懐胎だろうが演技だろうが、子にとって母は母。」嘆きのピエタ nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)
処女懐胎だろうが演技だろうが、子にとって母は母。
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むき出しの心をヤスリで削られるような苦しさと
観る人の予想だにしないストーリーテリングにはいつも感動させられます。
久しぶりに観たキムギドクでしたが、やはり素晴らしい!
子のためであれば何でもなし得る母親の強さを
描いていました。
いや、母(を名乗る女)ミソンのすさまじさといったら
いっそファンタジーなくらいで、
本当の女心・母心を知るべくもない男である監督の
想像と憧れの姿の現れかも知れないと思いました。
母と息子の関係には、親子以上に別の特殊な感情も
付随しがちなのではないかと思えてきました。
劇中、ミソンがガンドを慈しむ姿は恋人のそれのようでもあり。
また、よくアメリカのギャング映画でも描かれているように
残虐な悪人であっても母親だけは大切にしたり、
あるいは母親には頭が上がらなかったりして。
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