「誰もが無縁でいられない、それがお金というもの」奪命金 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが無縁でいられない、それがお金というもの
複数の脚本家による練りに練られたであろうストーリーは見応え充分。
しかし、それ以上に秀逸なのは、ジョニー・トー作品の常連であるラウ・チンワンをはじめとする絶妙なキャスティングだ。
ミュージシャンとしても活躍する二人、警部補チョンを演じるリッチー・レン、銀行の営業担当テレサを演じたデニス・ホーはもちろん役にピッタリだが、それ以上にハマり役なのが、無謀な投資をする年配女性クンさんのソー・ハンシェンと強欲な貸金業者ユンのロー・ホイバンのリアリティが半端じゃない。
クンさんの連呼する「了解しました」の不気味なこと!
そして、忘れちゃいけないのは、愚直なまでに義理堅いヤクザパウのラウ・チンワン!
派手目のシャツと斜め掛けのカバン、サンダルというスタイルがキャラにピッタリ!
あらためてこの人の変幻自在さに脱帽です。
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