「完璧じゃないか?」アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン Malcoさんの映画レビュー(感想・評価)
完璧じゃないか?
完璧でしょう。全てにおいて。
開始直後から全ての人の心を鷲掴みにする演出、今までアイアンマンから、正確にはインクレディブルハルクから本作品までの全作品を見た人への感謝のようなご褒美の設定、うまく原作とごちゃごちゃにならないようへする配慮、全てが素晴らしかった。
具体的に感謝というと、ヒドラやジャーヴィス(ヴィジョン)、ファルコンやローディなど、それぞれの作品の相棒が味方として普通に登場する所、だ。
アベンジャーズ1は賛否両論あり、僕自身も楽しめたが少し物足りない気もしていた。だが本作は物足りなさの欠片も感じさせなかった。
なかなか描かれなかったホークアイの事情や男らしい人格、そして父親の一面を描いた時点でこの作品は完璧だと感じた。
伏線も山ほどあった。特に個人的におぉ、と思ってしまったのはキャプテンの盾の金属の船戦闘のシーン。あそこに向かう前の会話にとても大事な伏線が!それはワカンダ、という謎の国の名前だ。
ホークアイがあえて、「カナダ、、いやワカンダだ!」と言い直したのも強調するためだろう。
ワカンダというのは単独映画も控え、アベンジャーズ3にも出演が決まっているヒーロー、ブラックパンサーが統治する国の名前だ。キャプテンアメリカの盾の金属はその国でしか取れないとても貴重な資源なのだ。
伏線盛りだくさんで見応えはあった。
欲を言うなら、ドクターストレンジの伏線なども欲しかったが、それは置いておこう。
ジャーヴィスの実体化、ヴィジョンの誕生のシーンは味方になるのか、敵になるのか分からず少しドキドキしながらも、ついに出たか、と思って叫びたくなった。夜景を見ながら外の景色、実の世界を眺めるシーンは少し感動した。機械で、実体を持たなかったコンピューターが初めて触れる世界にうっとりするのは感慨深いものがあった。
まとめると、前作ははっきり言うと、アイアンマン、ソー、キャプテンアメリカが目立ちすぎて、他のメンバーがあまり目立っていなかった(特にホークアイ)。しかし今作では全員が主役、その人が主役の時はそれ以外は脇役に徹するのがよく見られた。要は一作目をはるかに凌ぐ素晴らしい作品であるということだ。
この後からはスパイダーマンも出てくるとの噂なので注目していきたい。
次は、、アントマンか。。楽しみだ。