「こんなヒーローもたまにはいい」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなヒーローもたまにはいい
昨今のマーベルヒーロー物はやたらと重い宿命を背負っていたりで、少々重苦しい作品が多かったですが、これは物凄く軽いノリのマーベル作品でしたね。
最初はこの軽さが故に逆に乗り難い面もあったのですが、終わってみればこの軽さが妙に心地良くてもう虜。
パっと見地味ではありますが、新たなマーベル作品の人気シリーズになりそうな予感です。
とにかくヒーローと呼べるかどうか何とも微妙な主人公5人のキャラ立ち具合が素晴らしかった。
人間であるピーター以外は緑色の女宇宙人にアライグマに樹木に囚人に、まあメンバー構成が異色過ぎ(笑)
特に樹木のグルートの愛らしさは特筆物で、彼の自己犠牲精神には涙しましたし、終盤登場したミニグルートにはとても癒されました。
ただメンバー紹介や相関図を丁寧に描いた分、前半はテンポの悪さが少々目立ってしまったでしょうか。
まあでもこれもシリーズ化を視野に入れたマーベルの余裕なのかな、丁寧に描いてくれたおかげで各キャラに思いっきり感情移入できましたし、今後が本当に楽しみになってきました。
しかし後半の銀河系バトルは圧巻でしたね、映像、音楽のノリも作品を後押し、スターウォーズチックな作風もツボを刺激しました。
まあこの単品だけの完成度としてはまだまだな感じですが、今後の展開に期待が持てる内容ではあったと思いました。
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