劇場公開日 2014年9月13日

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「中年向けSF大活劇」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー BQGMANさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5中年向けSF大活劇

2014年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

連れ(20代女性)はアンヴェール早々に爆睡。これまでマーベル作品はいくつも一緒に見てきたので、この手のSFものは許容範囲のハズ。も、結果は爆睡。。タマフルリスナー、いやムービーウォッチメンのファンからしたら B・U・T・A、ブヒブヒです。

そんな彼女を傍らに見た個人的な感想は、面白かった!です。

ただ、『フットルース』やケビン・ベーコンを知らない世代には刺さらないかもしれません。と、いうことは、30代後半、中年以降に向けたスペースオペラってことです。

なら、そうしたオッサン世代に向けた作品であるならば、、改善して欲しいことがあります。一つは言語問題。主人公はテラ人、つまり地球人で、(宇宙全体から見たら)超マイノリティなワケです。そんな彼の話す言語が宇宙全体の主言語になっているというのは些か無理があるのかなーと。

できれば、描かれる世界(宇宙)では翻訳デバイスなり翻訳ツールを通じてコミュニケーションできている。そんな描写が欲しいですよね。そうした翻訳ツールを全員が共有している必要性があると思います。そうでなければ、エンドロールに差差し込まれるパロディ描写をはじめ、多くのシーンが成立しなくなると思うので。

戦争映画でもドイツ軍兵士が流暢に英語を話すと違和感を感じるように、この言語問題は無視できません。しかもSF映画なら、荒唐無稽であっても全宇宙共通の翻訳ツールがあったとしても設定的にひびかないと思うし。。

劇中、比喩表現やら英語の歌詞がバンバン出るわけですから、この点は最新のSF劇だけにクリアして欲しかったなーと。

そして、もう一つはお色気要素が少ない点です。この手の作品で絶対欠かせない要素、アクション、ガジェット(武器やメカ)、そしてお色気。これは必須ですよ。緑色のお姉ちゃんは魅力的ではありますが、ちと役不足かと(主人公はプレイボーイなワケだし)。

それでも、、昨今の家族愛ばかりをテーマにした作品に比べ、異種間の友情なんかも描かれており、ロケット(アライグマ)やグルート(木人)のキャラも良かったです。でも、、日本だとヒットしないだろうな……きっと。

BQGMAN