「即席チームの奮闘が楽しい!」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
即席チームの奮闘が楽しい!
劇場版3作目の公開前に、予習のために鑑賞。これまでずっと見逃していたのですが、さすがマーベルと思わせるメッチャおもしろい作品でした。
ストーリーは、幼い頃に宇宙船にさらわれ、今は宇宙を駆けめぐるトレジャーハンターとなったピーター・クイルが、惑星モラグでお宝・オーブを盗み出すが、その中には銀河を滅亡させるほどの力を秘めたパワーストーンが収められており、それを狙うサノスの命を受けたロナンとの戦いに巻き込まれ、利害関係の一致したロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスらとともにロナンの野望を阻止するというもの。
序盤こそ、カタカナの固有名詞がバンバン登場して情報整理が追いつかなくて混乱しましたが、しだいに登場人物の相関や背景がわかってくるとがぜん楽しくなってきます。特に、ピーターを中心とした即席チームが、宇宙の平和を目的とせず、お金や復讐といった個人的な理由で手を組んでいるだけという構図がおもしろいです。ピーターたちの軽妙なやり取りも楽しかったし、共に行動することを通して絆が育まれていく展開もよかったです。中でも、「私はグルート」と同じ言葉を繰り返すだけのグルートをおとぼけキャラと思わせておいて、終盤でそれを逆手にとるシーンはなかなか沁みました。
本作は2014年の作品ですが、この時点で後のアベンジャーズにつながる布石がしっかりと打たれていて、サノスやパワーストーンの存在が示されています。改めてMCUの壮大なプランに感心させられます。マーベル作品には、公開当時に鑑賞していたら気づきもしないよう布石がまだまだありそうなので、こうして過去作を鑑賞するのも新たな魅力の発見につながると感じました。他にも未鑑賞の作品がまだまだあるので、今後も楽しめそうです。
主演はクリス・プラットで、軽いノリと大胆な行動のトレジャーハンター・ビーターを好演しています。脇を固めるのは、ゾーイ・サルダナ、デイブ・バウティスタ、リー・ペイス、カレン・ギランらですが、特殊メイクでほぼわかりません。そしてロケットとグルートに声を当てていたのは、ブラッドリー・クーパーとビン・ディーゼルで、こちらもまったくわかりませんでした。