「設定は案外複雑で入り組んでいる」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー f(unction)さんの映画レビュー(感想・評価)
設定は案外複雑で入り組んでいる
【設定の整理】
クリー帝国(青)は,ザンダー星(人間)と長期間にわたって戦争を行なっていた。
ついに両者のあいだに平和条約が結ばれるも,クリー帝国の中には不満を持つものがいた。
狂信者ロナンもその1人である。ロナンは父祖がザンダー星人に殺されたことを恨み,平和条約に反対。帝国の方針に逆らって,ザンダー星を滅ぼすことを決意。
ロナンは破壊者サノスにザンダー帝国を滅ぼすことを依頼。その報酬として「オーブ」と呼ばれる石を探し出すように言われる。実はオーブの正体は「パワーストーン」という紫色の結晶で,6つの「インフィニティストーン」の1つだった。パワーストーンは,使用者に強大なエネルギーの使用を可能とする。サノスは6つのインフィニティストーンを全て集めることを目的としていた。サノスは2人娘のネビュラとガモーラを,ロナンに貸与する。またロナンは自分の部下を,オーブ(パワーストーン)が眠る廃墟となった星に送り込む。
やがてロナンは「オーブ」の正体を知る。彼は手に入れたオーブを,自分自身で使い,ザンダー帝国を滅ぼそうとするのであった。
それとは別に,銀河の貴重な品々の収集家である「コレクター」は,ブローカー(仲介人)に,オーブの入手を見つけてきてくれる人間を探すよう依頼。ブローカーは,荒くれ者の集団「ラヴェンジャーズ」に,実行を依頼する。ラヴェンジャーズのボスであるヨンドゥは,メンバーの1人スターロード(ピーター・クイル)にこの任務を任せる。
クイルはかつて地球からさらわれてきた。本当はピーターをさらうようヨンドゥに依頼した人物がいるのだが(続編参照),ヨンドゥは依頼を無視し,自分の手でクイルを育てたのだ。
クイルはオーブの眠る惑星にたどり着き,オーブを入手。鉢合わせたロナンの部下を撃退し,追っ手を交わす。ところがクイルはオーブをヨンドゥに渡さず,自分でブローカーの元へ持ち込み,報酬を持ち逃げしようとする。それを知ったヨンドゥは,クイルに懸賞金をかけ,検証稼ぎのロケット&グルートのコンビがクイルを狙う。同時に,サノス&ロナンから離反し,自由の身になろうとしたガモーラも,オーブを高値でコレクターに売り払おうとオーブを狙う。(コレクターはブローカーにオーブ入手を依頼したはずだが,実際に持ち込んだのはガモーラ達である。けれどもそれを機にする様子はなく,ブツさえ手に入れば誰に金を払おうと構わないようである)