「押し付けがましいウォルトにも問題がある」ウォルト・ディズニーの約束 パン子さんの映画レビュー(感想・評価)
押し付けがましいウォルトにも問題がある
予告や宣伝を見た限りではメリーポピンズの原作者がイヤ〜な奴として切り取られてたけれど、別にそんなことなかったです。
彼女は少々気難しいというだけ。
むしろウォルトに問題があります。
アニメーションにはしないという当初の約束もゴリ押しでやぶったし。
実際にペンギンのアニメーションが酷過ぎて私はパメラに同情します。
カレー嫌いな人に対して何にも配慮せずに
「誰でもカレーが大好きな筈だ!カレー食べなよ!」
なんて言ってくるような押し付けがましさがウォルトにはあって、それに対してパメラがウンザリしたり心を開かないのは、多少ウォルトにも問題あるよね…と思います。
初対面の人から突然ファーストネームで呼ばれることが失礼だと感じる人もいるのに何故それがわからないの?と
パメラは言い方にトゲがあるし、気に食わない事に対してはその人の好意だったとしても冷たくピシャリと断るシーンが多いけれど
誰もがフランクで冗談を言うタイプを好ましく感じるとは限らないし
甘いお菓子が大好きな訳ではないんだから、それをふまえて接し方を考えられない方だって失礼なんだよ!ウォルト!
という思いから私はウォルト・ディズニーが少し嫌いになりました。
映画は良作だと思います。
幼少期の痛みを少しずつ回想をまじえてほどいていく過程の描き方はとても丁寧で、いい映画でした。
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