「「継ぐ」ということは」二郎は鮨の夢を見る バタピーさんの映画レビュー(感想・評価)
「継ぐ」ということは
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映画を観るまで、二郎さんが先頭に立ち続け引っ張り続けているというイメージだった。
もちろんそうなんだろうけども、映画としての締めにて、「今自分がいなくなっても同じものが出せる」という二郎さんの言葉はグッと来るものがあった。
自分が走り続けることによって作り上げられた場所が自立して回っているという状況に、狂気的な魅力的な、理想的なチームの姿を見た気がする。
二代目というのは大変だというのはどこでもある話。でもこの、すきやばし二郎に限ってはそうはならないような気がする。
「継ぐ」ということは、急に環境が変わることではなく、何十年もかけてグラデーションをもって行われていくものなんだと、実感した。(それを100分ほどの映像で表現しているのもすごい!)
そしてそれを成し得た原動力は、息子さん、お弟子さん達の二郎さんへのリスペクトなのかなとも感じた。
90になって自分の育てた人々が動き回ってるのを見ながら、満足な笑みを浮かべる。なんて素晴らしい人生なんだろうと思えた。
No. 1300
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