「宙を眺める男」偽りなき者 momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
宙を眺める男
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一年間がほとんど真冬の国デンマーク
雪に閉ざされた独特な閉塞感のある世界。
日の光を求める植物の蔦が地を這うように、儚く強く生きる人々。
(マッツ・ミケルセン)演じるルーカスは、失業し保育士の仕事に就いた。
彼は平凡に日々を正しく生きてきた。
幸せだった毎日が、ある日突然に壊れてしまう。
世界共通で忌み嫌われる(幼児性愛)の犯罪者と疑われ・・・
狭いコミュニティの中で、壮絶ないじめの数々にあう
日に日に壊れ、いつ自殺してもおかしくない状態に陥ったルーカス。
彼のかき乱される心のひだを深く掘り下げ、繊細かつ鮮明に人間の苦悩を描く。
最後のシーンは印象深かった。
無実を勝取った彼は、元気に振舞い息子の狩りに付き添い森にでた
何処からともなく、彼に銃弾が襲いかかった。
彼は想像し難い恐怖の呪縛からまだ逃れられずに、宙を眺めた。
でも、本当のピンチの時に、救いの手を差し伸べてくれる人がいたのも確かだ。
(マッツ・ミケルセン)は独特な存在感と圧巻の演技力で際立っている。
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