「知らない他人は、やはり怖い」偽りなき者 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
知らない他人は、やはり怖い
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デンマーク。離婚と失業という試練を乗り越え、幼稚園教諭として働くルーカス。ところが、親友テオの娘でルーカスを慕っていたクララの作り話を、園長が真に受けた影響で、ルーカスは変質者扱いされることなってしまう。
デンマークには、子どもと酔っ払いは嘘をつかない、という諺があるそうです。確かに、誰も嘘では?と思わなかったことが少し不思議でした。嘘でも広まった内容が内容だけに、友人たちには敬遠され、街の人に蔑まされるだけではなく、ルーカスからするとそこまでされるかというところも。しかし、ただ一人信じる友人ブルーンや息子、最初声を荒げたテオもルーカスを信じたい気持ちを持っていたことが救いでした。そして和解した後の、クララと合ったルーカスの表情が秀逸、さすが名優。
しかし、ラストはひどく不穏な終わり方です。誰だったかには、いろいろな解釈がありますが、自分はまだ疑ってる他人ではないか、まだ安心できないよ、という解釈です。
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