「偽りがなくても罪は深い」偽りなき者 kojikoさんの映画レビュー(感想・評価)
偽りがなくても罪は深い
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ラストの狩猟のシーンがとても意味深で、この映画で本当に伝えたかったことは、人間の業の深さなのではないかと考えさせられた。
何の罪もない動物たちは、いとも簡単に人間の遊びによって撃ち殺される。
同じ動物なのに、人間はその他の動物たちの命を軽いと思い込んでいる。
飼い犬ファニーも、ただルーカスの飼い犬であったがために、巻き添えになって殺されてしまった。
命拾いしたルーカスは、鹿の立場になってようやく自分の罪に気がつき、目が覚めた…というように解釈しました。
冤罪によって酷い目に合ってきた自分と鹿を重ね、何の罪もないのに何故人々は酷いことをするんだと思っていたけれど、自分は鹿の命を当然のように奪ってきたじゃないか、と。
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