劇場公開日 2013年3月16日

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「ベスト3に入るヒューマンドラマ」偽りなき者 Waranさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ベスト3に入るヒューマンドラマ

2016年3月19日
iPhoneアプリから投稿

少女の些細な嘘によって児童性的虐待の罪を着せられた男が迫害を受けながらも潔白を示し続け...と、いわゆり冤罪ものの映画である。しかし、冤罪を題材にしているが、痴漢冤罪の邦画とは違い、裁判や法律の話は全く出てこない。主にその男の周りを取り巻く環境の変化などが描かれている。

この映画では、自分が正しいと思う集団の怖ろしさ、それを妄信する集団の怖ろしさを感じた。また、子供の純粋さにも怖ろしいものを感じた。自分にも同じようなことが起きたと思うと...

悪意のない正義感が他にとっては悪になることもある。
ゆりぎないものと思っていた信頼がいかに脆いものか。
些細なウソがどれだけの重みがあるのか。
最後まで自分を信じてくれる人がいるのか。
この映画はとても深く、考えさせられるものが多くあった。ラストのシーンは...ネタバレになるので言えないが印象的なものだった。

Waran