「哲学的な怖いギャグ映画」シャニダールの花 星織音(ホシ オリオン)さんの映画レビュー(感想・評価)
哲学的な怖いギャグ映画
まず、恐竜を絶滅させたのは花だという話で始まります。
次に、恐竜に食べられていた植物は、恐竜を絶滅させるために花を咲かせる事にして、種を拡散させて食べられずに繁栄する道を選んだという仮説へ続きます。
シャニダール研究所で、若い女性の胸と肩の間ぐらいの所に、花の菌を植え付け人工的に育てて、咲いた花が一億円で取引されます。
それに、怖い事に、心にポッカリと穴の空いたような人ほど、花が寄生しやすいのです。
シャニダールとは、花と一緒にネアンデルタール人の化石が発見された遺跡のあるイラク北部の地名です。
人間と一緒に埋葬された世界最古の花の化石以来の、人類にとって貴重な花という事で、この花は、シャニダールと名付けられました。
映画の中で、“花と一緒に埋葬したんではなく、本当は、ネアンデルタール人は花に寄生されて絶滅したんだ”と所長が語るシーンが面白かったです。
また、人間の髪の毛が根っ子で、股の部分が花で、人間は自然に逆らって生きているという発想も面白かったです。
そして、この花は、細菌や毒ガスなどの化学兵器に変わる武器としても、利用が考えられているという話でした。
『貞子』シリーズに替わる新たなジャパニーズ・ホラーとして、シリーズ化して欲しいです。
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