シャニダールの花のレビュー・感想・評価
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淡々とした展開で綺麗な映像なのに暗い
人体実験の危険性。胸の上に咲いた花を摘み取ると、死亡する危険がいっぱい。研究所で暮らす女性たちは1億円もの契約金をもらってるので訴えることもなかったのだろうか。そんな中、セラピストの響子(黒木)の胸には自然に花が芽吹いてきた・・・
やがて危険な研究所は閉鎖され、響子は行方知れずになった。恋人となった研究所員の大瀧(綾野)は種が送られたことで彼女の居場所に気づくが、所長にかけあってみると、寄生植物の脅威を聞かされる。
備忘録
深く考えないほうがいい?
小生理解力が乏しいので映画を観ていて置いてけぼりを食らうことはよくあるが、ここまでのポカーンは初めてかも。
花が恐竜を滅ぼしたとかなんとか理屈っぽいことを言っていたけど、地上にごまんとある植物の一部が小型化分散化したところで本当に恐竜滅ぶのか?花に戻るとかなんとか言っていたけど、戻るなら魚とかでは?全力で隠蔽してたわりに花の増殖を誰も対処せず、危機感無さすぎでは?といちいち気になってしまった。
人間の生きる力的なことを語りたいのかと思ったりもしたが、鍵となる「花」の正体は不明、生きる力どころか滅んでいきそうなエンディング。単に「花の魅力を解釈してみた」だけなのか?
映像も特にめっちゃ綺麗なわけでもなく、終始薄暗くスローペース。味がするんだかしないんだか、微妙な内容だった。
GYAO!
これはホラー映画
ジャンルは恋愛ファンタジーとなっていましたが、観てみた感想はSF かホラーといったところ。途中サスペンス映画かとも思いましたが謎は証されないままずっと不気味な感じでストーリーは進んでいくのでやっぱりホラー映画だな。
あるような、ないような
内容が、深みが、情緒が、
あるような、ないような、そんな作品。
説明的なシーンは冷めるけど、色んなことが唐突でご都合主義的な描かれ方で共感しづらいので、もう少し説明的なシーンがあっていいと思った。
2人の恋愛の始まり方も、雑。
それなのにあんなに好きになるなんてちょっとね。
問題提起をしたいのか、恋愛映画なのか、そもそもそこにブレを感じた。
世界観はいいんじゃないかなぁ……
見終わった後の印象はホラー。
面白いかと問われればはっきり言ってそうでもない。
設定が魅力的。
美術や衣装が素敵。
主演の2人の演技もすごくいい。
女性の胸で花が咲くなんて素晴らしく色気があって魅力的。花の母体役の女性キャストの魅力も様々で秀逸。
衣装はただただ素敵。白と黒に赤い花が映える。良い。
花の造形も綺麗。月下美人を参考にしたと言うが、まさに月下美人の色気をそのまま反映していてリアル。
細かいストーリーをもう少し上手くはめ込むことができればいいかなと。
画を楽しむ分にはおすすめできるが、ストーリーは好みがあると思う。美術と主演の二人に☆3。
花以上に華の不思議な魅力
選ばれた女性の胸に花が咲く不思議な現象。
その研究をする男女の愛。
何とも不思議な世界観、題材、美しい映像、旬な役者…。
いい素材は揃ってるのに、うーん、よく分からないと言うか、はっきり言って面白くない…。
よってレビューも何を書いていいのやら…(^^;
唯一の注目は、黒木華。
この作品他で2013年の多数の新人賞を受賞し、今や若手トップに。
特別美人じゃないけど不思議な魅力がある。劇中の花以上に。
芸術性重視?付いていけない部分が多すぎた・・・
よく分からない部分が多すぎて、私レベルの感性ではいまいち入り込めなかったと言うのが正直なところですかね。
全てを台詞で説明する映画にも問題がありますが、説明不足過ぎる映画にも少々問題があるような・・・。
分かる人だけ分かればいい、上から目線の芸術性重視な作風が、ちょっとハナに付いたかも。
タイトルの響きと好きなキャストが揃っていたことだけで選んだ側にもまあ問題があるのかもしれませんが・・・(苦笑)
しかし何と言いますか、中盤過ぎまで描かれたシャニダール研究所での一幕が、結局のところ終盤の展開にそれほど有効には生かされてなかった気もするんですけどねぇ。
説明不足だった謎に包まれた伏線が、中途半端にしか回収できていなかった気がして・・・ってまあ私の頭では処理しきれなかっただけのことなのかもしれませんが、幻想的なラストも何か唐突で曖昧で、自分で解釈してくださいと突き放されても、ちょっと消化不良気味です。
とは言え、つまらなかったと言う訳でもないんですよね。
シャニダールの花に運命を狂わされた男女の織り成す人間ドラマは、説明不足ながらも見応えはあったので、難しいことはさておき雰囲気だけはまずまず楽しめたかなと。
心模様と花の連動具合が様々な感情を巻き起こし、この先どうなって行くのか、結構ドキドキ感も味わえましたし。
研究所の所長が古舘寛治の時点で怪しさ満点でしたよね。
そこで繰り広げられた研究員・綾野剛&新人・黒木華と花の提供者・刈谷友衣子&山下リオ&伊藤歩の人間模様は一見の価値あり、ただ綾野剛と黒木華の距離の縮まり具合はやや唐突過ぎた印象かなぁ。
まあそんな訳で、人に寄生する花に纏わる石井岳龍監督独特の世界にはいまいち付いて行けずも、ドラマ的には雰囲気だけまずまず楽しませてもらいましたって感じです。
ちょっとだけ切ない
なんか、この監督の作品の割に胸に来るものがそんなでもなかった気がします。
脚本もなんだか、集中できないというか…
それなりに面白かったですが、内容的に飛びすぎてる感が強い感じですかね。
まとまってない感じです。
中毒性はありますが
物語の設定は良かったと思います。
人に寄生して咲かせる花。
それは悪魔の様な花という根本的な所は素敵でしたが、一つの映画として見るにはすこし、物足りない感じ。
序盤は現実的なタッチで細かいストーリーもあったのに、最終的にたどり着く所が抽象的と言うか、ぼんやりさせ過ぎていて、結末に達した感覚は皆無です。
映像美や俳優達の演技で引き込まれやすいですが、だんだん不思議世界観を作ろうとして空回りしてる気がしました。
でも、中毒性はあります。
世界観はとても好きです。
も少し
あ~、面白くなりそ~ってところで、話があれれな方向へ・・・
どうせなら、ぱーっとものすごい大きな花を胸の上に咲かせ、昏睡しながらも生きている姿で終わりとかにすれば、人類が花に絶滅させられそうな感じがしたのにな。
女性だけでなく、綾小路くんの胸に芽が出たりとかさ。
惜しいな~
あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ。
映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)から。
ストーリー的には、そんなばかな・・と思えるが、
ネアンデルタール人が「ホモ・サピエンスの先祖ではない」、
そんなことを以前耳にしてから、ずっと考えていた
「ではなぜ滅びたんだろう?」という疑問を解く、
ちょっとしたヒントが隠されていた気がする。
もちろん映画だし、仮説というほどの説得力もないが、
旧石器時代に石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた
「ネアンデルタール人」が、滅びた理由としては、面白い。
「あいつらはな、花に滅ぼされたんだよ。
死者に花を手向ける文化。人の心を持っていた証拠?、笑わせるなよ。
あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ」というフレーズが印象的だ。
タイトルとなっている「シャニダール」洞窟の調査で、
調査をした教授はネアンデルタール人の化石とともに、
ノコギリソウや、ヤグルマギクなど数種類の花粉が
大量に発見されたのを理由に、
「ネアンデルタール人には死者を悼む心があり、
副葬品として花を遺体に添えて埋葬する習慣があった」との説を
真っ向から否定する物語の展開が、面白かった。
作品冒頭にメモした「花のはじまりはなぞに包まれている。
花が恐竜を滅ぼしたのだ」というフレーズが輝いてきた。
期待はずれ
若い女性の胸に寄生する花という美しい着想は素晴らしいけれど、その花の美しさや儚さや人を狂わせる毒といった「花」の持つ魅力が、結局のところ何のメタファーであったのかが最後まで分からず。
人を滅ぼす悪魔の使いなのか、愛を全うして植物となるために咲く花なのか。
研究機関の描き方の浅さも含め、着想に作品が追いついていない。
哲学的な怖いギャグ映画
まず、恐竜を絶滅させたのは花だという話で始まります。
次に、恐竜に食べられていた植物は、恐竜を絶滅させるために花を咲かせる事にして、種を拡散させて食べられずに繁栄する道を選んだという仮説へ続きます。
シャニダール研究所で、若い女性の胸と肩の間ぐらいの所に、花の菌を植え付け人工的に育てて、咲いた花が一億円で取引されます。
それに、怖い事に、心にポッカリと穴の空いたような人ほど、花が寄生しやすいのです。
シャニダールとは、花と一緒にネアンデルタール人の化石が発見された遺跡のあるイラク北部の地名です。
人間と一緒に埋葬された世界最古の花の化石以来の、人類にとって貴重な花という事で、この花は、シャニダールと名付けられました。
映画の中で、“花と一緒に埋葬したんではなく、本当は、ネアンデルタール人は花に寄生されて絶滅したんだ”と所長が語るシーンが面白かったです。
また、人間の髪の毛が根っ子で、股の部分が花で、人間は自然に逆らって生きているという発想も面白かったです。
そして、この花は、細菌や毒ガスなどの化学兵器に変わる武器としても、利用が考えられているという話でした。
『貞子』シリーズに替わる新たなジャパニーズ・ホラーとして、シリーズ化して欲しいです。
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