天使の分け前のレビュー・感想・評価
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ケンローチのベストではないか?
泣ける映画。何度も行ったスコットランドの景色が蘇る。とりわけハイランドの景色が美しい。この監督の作品はほとんど観ているが、これがベストだと思う。
何気にタイトルが素晴らしかった
ケン・ローチの作品は、よほどじゃない限り、盲目的に高評価します。
この作品もすごく良かった。何より、らしくない終わり方が、巨匠の作品だからと緊張して構えていた自分を、優しく弛緩してくれたところが良かったです。
確かにコメディーなんだけど、やっぱリアルな雰囲気がにじみ出ちゃっているこの映画での笑いは、素直に笑えず・・・でもかなりおもろい!
ダメな奴はどこまでいってダメで、救いようがない・・・自分もそう・・・でも、それをも凌駕するくらいの何かを持っているという、変な希望めいたものを与えてくれた気がします。
The angel"s share、天使の分け前、素敵な発想ですね。
タイトルが秀逸
機内鑑賞にて、晴れやかな気持ちになった。
ウイスキーへの造詣は無いが、香りや味がスクリーンから伝わってくるかのよう。
才能とは、本人が気付くこともあるだろうが、周囲が気付き,導いていく、自分はそんな人でありたいと思ったのでした。
イギリスの名匠ケン・ローチが、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した...
イギリスの名匠ケン・ローチが、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したドラマ。スコットランドを舞台に、恋人や家族からも見放されていた青年が、信じられる仲間を得たことで前向きになっていく姿を、笑いや涙を交えて描く。
才能を見つけ出せると自分は変わる
Angels’ Share (英国)天使のわけまえ 2012年
監督:ケン ローチ
英国グラスゴーの社会で生き抜くのが大変な若者たち。そのなかで青年ロビーはコミュニティーサービスの看守のおかげで才能を見つけ出す。ウイスキーの味を見分ける才能。
一度、アウトローになると社会で生きにくくなってしまうが、何かの才能を引き出してくれる人がいたり、才能を見つけ出すことができると自分を変えることができると思う。
ストレートに入って行ける起承転結作品。 これと言った山場はないんで...
ストレートに入って行ける起承転結作品。
これと言った山場はないんですけどラストが見事。
ケン・ローチ監督ってことで身構えちゃったんですけど、このたびは優しい展開。
内容的には低クオリティ
不良更正の物語がはじめる、と思っていたら、のらりくらりのペースで進み、ちょいちょいウィスキーが出てくる。おや、と思っているとウィスキー登場の比率が上がってくる。
ほんとにつかみどころのない展開で、といか散漫な印象も受けつつ、終盤のウィスキー泥棒話しへ。
まあ、内容的には低クオリティとしか言いようがない。立ち直っていく若者のドラマ、と、犯罪サスペンスを相反する視点で混在させてシナリオとしてはボツ同然でしょう。
警察に尻見せた後、盗んだウィスキーを割ってしまう、あの蛇足過ぎる演出にさらにがっかり。全体的な雰囲気は悪くないのだが。
おしゃれタイトル
いわゆるハートウォーミング・ストーリー。
「世界一貴重なウイスキーをめぐって、みんながちょっとずつ幸せになる話。」
に制作者がしたいのは分かった。
気になってしまったのは、
主人公は過去の犯罪で傷つけた人たちにケジメをつけたのか?という点。
ここをもっときっちり描写してくれたら、ラストシーンも感動できたのに。
地味だけどなかなか興味深かった
生活を建て直したいロビーだけど、それを他人に邪魔される、自分が変わるだけじゃどうにもならない事ってあるよなぁと、見ててちょっと落ち込んだ。
でも、希望ある終わりでホッとする一方、金も有るし取り合えず飲みますか!って行っちゃう仲間達が少し心配。皆が皆変われるわけじゃないんだな。
ウイスキー
悪い人が親になって更生する話かと思いきや、そうでもなかった。
ハリーはロビーにチャンスをくれたというがチャンスの使い方を間違ってると思う。
真っ当に「天使の分け前」をプレゼントしたなら素敵な話だがハリーが真実を知ったらがっかりなんじゃないかな?
「天使の分け前」という言葉はウイスキーが毎年樽の中から2%蒸発する事を、そう呼ぶそうで素敵なタイトルなのに内容がミスマッチだなと思いました。
こういう展開の方がリアリティはあるんでしょうが、煮え切らない作品でした。
思わぬ拾い物
スコットランドが心の故郷である身には観ないというオプションはなかった。予告編で単なる「負け犬が特殊能力を見いだされて」系だと思ってたのが思わぬ拾い物。オチこれでイイノカw という根本的な疑問含めて監督の芸風か?
映画としては悪く無いが/結果胸糞悪いゴミ映画!!!
ウイスキーも映画も嗜好品だ。
好みはそれぞれ有るだろう。
スパゲティミートソースが好きな人も居て良いし・・
ホヤの酒盗に目が無い人が居ても良い。
どちらかが子供の味覚とか?どちらかがグルメとか?
〜そんな話では無い。
分かってる。・・分かってるんだ。
でも、俺はこの映画を許せない!
ハッピーエンドと言うか?この主人公が素晴らしい!みたいな脚本や描き方が許せない!
なんだろ?
今の日本や先進国?に流れる【過去は過去!人生はやり直せる!】みたいな風潮?に本当腹が立つ!
アホか!?
過去は過去だ!ずっと背負え!
科人は一生科人!
エビータが元売春婦なのは消えないし・・
瀬戸内寂聴が不倫の果て子供捨てたのも消えない!
薬物依存で何人もの人を傷付け、人生を台無しにしといて〜
子供産まれました。
ウイスキーに対する天才的な舌を持ってました。
俺!また歩き始めますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
↑はあ?バカか?バカなのか?
マネーロンダリングならぬ?人生ロンダリング?を支援するクソ映画!
左ボケが跋扈する世の中だけは勘弁です!
カンヌ?で受賞?
知らん!
もう一回言います!
アリとキリギリス】
原作では、越冬出来ずキリギリスは餓死します。
怠けた奴は代償を払うべき!
こんな甘えた生き様は許せない!!!
〜〜〜
俺は、映画に関係する方々に敬意を払いたい。
だから、こんなレビューは書きたく無い!
でも、この映画を通じてこんな思考が広がるのだとしたら、これは書かずにいられない!
レビュー読んで不快になられた方、本当に申し訳ありません。
でも、俺はこんな主人公(映画)とこんな世の風潮、どうしても許せません。
うな丼かと思ったら深川丼だった
6月4日、池袋シネリーブで鑑賞。
ケン・ローチ、大物監督…らしい。名前は聞いたことはあるが、1本も見たことがなかった。
評者は、ウイスキー好きなので、そんな世界も描かれていることにちと期待した。
どうしようもないヤクザものの主人公がウイスキー作りに触れて成長する物語。予告を見て、そんな「感動」作品だと思っていたが、中身はよくいえば、小粋なイギリス映画。ちょっとコメディータッチ入れてみました…という感じ。
期待した中身ではなかったこともあり、★は辛め。優待券で見ているので腹も立たない。腹も痛まない。
暇つぶし目的なので、時間返せとも思わない。
きっとシェイクスピアも驚きの作品だ、1杯飲飲まなくては、やりきれない映画
「ケス」69「レディバード・レディバード」94「大地と自由」95そして、「麦の穂をゆらす風」06など、多くの名作を制作してきたケン・ローチ監督。
彼の最新作「天使の分け前」は、ちょっと期待外れの作品だった。と言うよりは、正確には、私が勝手に期待を膨らませ過ぎていただけだったと言った方が正しいのだろうか?
社会の片隅で、懸命に生きる人々の姿を描く彼は、社会の矛盾や、理不尽なこの世界でも、何とか生真面目に生きようとする人々の苦悩と葛藤を描く事がテーマになる筈だ。
そんな彼が、今回はどうした事だろうか?
主人公の喧嘩早いロビーも、父親になる事で、今迄の無茶苦茶な心を入れ替えて、子供の為に更生すると言う感動的な話になる筈である。しかし、これでは単なる泥棒称賛映画である。
人生の出直しを、犯罪に手を染める事で、乗り越えようと企む若者を描く彼は、もう社会派映画監督としても詐欺であると、言わねばならない。
犯罪もばれなければ、万々歳!してやったりと言う事なのか?
もしかして、ケン・ローチは、急にコメディー映画監督に転向したのだろうか?
これも英国特有のブラックユーモアの、社会風刺の作品と言う物なのだろうか?
私は、石頭のバカと言われ様が、こう言う作品を評価出来ない。
邦画でも、人気ヒット作で、好評価だった「悪人」や「告白」もいくら世間が評価しても、犯罪者をはっきりと正面から悪いと言わない映画は絶対に評価出来ないでいる。
最近観た「ぼっちゃん」もそうだ。この世の中は矛盾だらけ、理不尽な事も多い。
人間の一生には1人や、2人は、殺したいと思う程、辛い思いをする事もある。しかし大方の庶民はそれでも、真面目に生きる事で、社会の秩序が保たれるのだ。そして人間が人間で有り、単なる動物と違う点も、理性を保って生きるところに、人間の価値が有る。
それは、現実的には、至難の業で大変な困難を伴う事であるからこそ、時に芸術作品は、そうした人間の辛さや、弱さを表現する事で、真っ当な庶民の怒りの感情を代弁しているのだ。しかしその、アーティストが犯罪者の生活を何の否定する事もなく描き、そこに至る葛藤も苦しみも描かないとなれば、これは3流コメディーだ。それ以下だ。
今年春に他界されたサッチャーは、鉄の女と言われ、一時期社会の底辺の人々を切り捨てた、格差社会を助長した政策を強行した政治家と評価された事も有ったが、彼女の政権以降英国では社会制度もしっかりとしているので、世界水準的に見比べれば、いくら失業率が高くても保証もその分手厚い国なので、決して庶民にとって棲み難い格差社会のみの国ではない。
しかし社会派と言われる人々は、社会政治や、世の中のシステムの矛盾を描こうとする余り、社会の総てを否定的に捉えようとする傾向が強くなる事もある。マスコミもアートの世界も、ニュートラルで、公平な目線で作品を作らなければ独り善がりに陥ってしまう。
個人的には、「ルート・アイリッシュ」と「セプテンバー11」など大好きな彼だけに残念だ!
人生、捨てたものではないですね。
イギリスのサッチャー元首相が亡くなったときに、元首相の経済政策が、持つ者と、持たざる者との格差が拡大させたとの評が全国各紙に掲載されていました。
本作品の主人公は、持たざる者の家庭に生まれ、そこから抜け出せる希望もなく、若くして、罪を犯し、服役しています。
しかし、新しい家族を持ち、理解のある保護司(イギリスでこう呼ぶかは分かりません。)に出会い、人生の目標を見つけます。この方法に、シャレが効いています。これから、主人公は、幸せな人生を送れるだろうか、いや、送って欲しいと思わせる作品です。
銀座テアトルシネマのクロージング作品です。本作をクロージング作品に選んだ東京テアトル社の英断に敬意を表します。
入魂一滴ではなく混入一滴
人生の大逆転を賭けた大一番というのが予想していたのと違った展開だったが、ジャンルが想像と違っていたというだけで、これはこれでおもしろい。
社会奉仕活動の指導者・ハリー以外、主要人物のほとんどが経験の浅い役者ばかりだが、それぞれのキャラの持ち味が出ていてキャスティングがいい。
とくにゲイリー・メイトランドが、ちょっとおバカなアルバート役で最初から最後まで突っ走る。
劇中、蒸溜所の見学がありスコッチ・ウイスキーの製造過程を見ることができるうえ、テイスティングの表現に使う独特の言い回しや樽の開け方など、なかなかに楽しいひとときを提供してくれる。おまけに実生活でもスコッチの権威であるチャーリー・マクリーンが堂に入った本物の仕草でテイスティングし、レア物のオークションの様子まで加えられる。スコッチ・ファンはもとより、酒好きには堪らない内容だ。
最初にも書いたが、問題の多かった青年がスコッチとの出会いから新たな人生を歩み出すといった、しごく真っ当な人間ドラマを期待したら見事に裏切られる。なかなかに一筋縄ではいかないずる賢い青年で楽しませてくれる。
物の価値観を自分の感性ではなく、ブランドと価格、そして他人や世間の風評で判断してしまう人の愚かさをチクリと刺してみせるあたり、なかなか風刺が効いている。
映画に“後味”を求める人には丁度いい作品
正直がっかりでした
やることすべてが上手く行ってばっかりの安直なストーリー
ケン・ローチには
『スウィート・シックスティーン』
のような
現実の厳しさを思い知らせてくれるような
作品を期待してたんだけど
安っぽい監督に成り下がってしまいましたね
若者の更正だの
人生の再生だのと謳い文句にしているけど
結局やってることは犯罪
…しかも大泥棒だし
蒸留所が見える丘で
主人公達が寝転がってるシーンは好きだけどね
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