四十九日のレシピのレビュー・感想・評価
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控えなフリをした傲慢さ
自分ではない誰かの為に生きる事が絶対に正しいのよ。と言い切ってしまう。
間違いではないが別な選択肢も認めようよ。力入り過ぎの余裕無さ過ぎ。
連司さん食っちゃう二階堂。
観たあとに観てよかったと思える作品
最初、二階堂ふみさんが出てるから
借りたのですが
とてもいい内容で思わず泣いてしまいました。
世の中の基準に囚われがちな人間を
そっと解放へと導いてくれる作品です。
いつか、女だからとか、男だからとか世の中の基準が消えていって、
もっと自由で温かい世の中になればいいなと思います。
素敵
最後、百合子の夫(原田泰造)が戻ってくるところでウルッときました。
ナヨナヨして情けない男だけど、良かった!
あとは、物語の中で何回か出てくる川。川についての名言もありました(^_^)
タイトルに"レシピ"とあるので、もっと料理について出てくると思ったらそこまででした。"四十九日のレシピ"と"暮らしのレシピ"ももっと見たかったな!
どのイラストレーターさんが描いたんでしょう?見たことあるような気もしますが…
俳優陣については、二階堂ふみちゃんカワイイ!!!実は二階堂ふみ目的で見たので、満足です。ダークで狂った役もよかったですが、やっぱふみちゃんはこういう可愛い役が好き(^_^)!
岡田将生もかっこいよかったけど、やっぱブラジル人は………どうなんでしょう
迷ったら川に来るといいよ、答えが見つかるから。
映画「四十九日のレシピ」(タナダユキ監督)から。
ストーリーとは、ちょっと外れるけれど、
川に関する話が、私のアンテナに引っ掛かった。
永作博美さん演じる主人公・百合子が小さい頃、
ママ母・乙美さんに連れられ川へ行き、母から話を聴かされる。
「百合ちゃん、迷ったら川に来るといいよ、答えが見つかるから。
川はね、いろんなもの、全部の境目なの。
どっちにしようか、行こうか、戻ろうか、迷う気持ちを水に流して、
前に進ませてくれるのよ」
この感覚、なかなか理解しにくいかもしれないが、
毎日、清流の川を眺めながら通勤している私にとっては、
心にストンと落ちた表現だった。
前日までのモヤモヤも、しばらく川を眺めていると消えていく、
何かの判断に迷った時、その流れの速さに呼吸を合わせていると、
す〜っと、答えがみつかることも、実体験として知っている。
だから、こんな感覚で川を眺めている人が私以外にもいたなんて、
と嬉しくなった。
こればかりは理屈でもないし、ちゃんとした根拠があるわけではない。
ただ、じっと川を眺めていると、心が落ち着き、迷う気持ちがなくなる。
それだけのことなんだけど・・。
こんな台詞もあった。「川のそばの家、いい家よ。亡くなった人たちが、
その川の向こうから私たちを見守ってくれているんだもの」
う〜ん、なんだかわかる気がするなぁ。
真っ白な年表(人生)なんて無い
タイトルに“レシピ”とあるから料理がキーとなる映画かなと思ったら、そうではなかった。
妻を亡くし意気消沈の良平の下に、亡妻を知るフリフリお洋服の少女イモがやって来て、面倒を見る。さらに、夫の浮気で離婚を決意した娘・百合子も戻って来て…。
“レシピ”とは、亡妻・乙美が遺した家族再生の手作りレシピ本。
タナダユキ監督が、心に傷を負った家族が新たな一歩を踏み出すまでを温かく描く。
レシピに書いてあるのは、四十九日に大宴会を開いてほしいという望みや、料理や掃除の仕方。
良平にとっては妻の存在、百合子にとっては母の愛、居なくなって改めて痛感する。
百合子と乙美は実の母娘ではない。父の再婚相手。
小さい頃は馴染めず、今は後悔している事もあるが、二人には共通点も。
婚期が遅くなった乙美は子供を産まなかった。
百合子も子宝に恵まれなかった。(これが夫の浮気と離婚の原因)
四十九日の大宴会で、乙美の年表を作る事に。
が、乙美の年表は真っ白。
子供を産まなかった女の人生は真っ白なのか…?
大宴会当日、乙美を知る人慕う人が続々やって来て、年表に思い出を書き込んでいく。どれも他愛のない出来事だけど、みるみる埋まっていく。
映画の中で、「子供を産んだ女が必ずいい母親になる訳じゃない」という台詞があった。
乙美は子供を産まなかったけど、良き妻、そして良き母だった。
百合子も子宝に恵まれなかったが、おそらく良き母になっただろう。それを思わせるシーンもある。
自分の年表が真っ白になる事なんてない。
永作博美は安定感のある好演。
石橋蓮司も不器用な父を好演。地声がデカくておっかない雰囲気だが、妻が遺したレシピを見ながら掃除をするシーンは何だか可愛らしい(笑)
原田泰造もすっかり俳優だ。
故・淡路恵子はズケズケ物を言う伯母がハマり過ぎ。その存在感に、改めて合掌。
キャストで特に印象残るのは、イモ役の二階堂ふみ。
まるで秋葉原に居そうな女の子だが、実は不幸な背景。それを天真爛漫な明るさとキュートさで多い隠し、映画にもいいスパイスとなっている。
毎回毎回印象が変わり、同世代屈指のカメレオン女優!
日系ブラジル三世の青年役の岡田将生はちょっと無理が…??
そして、乙美役の荻野友里に触れずにはいられない。
全く知らない女優だったが、その優しい笑顔と温かな雰囲気は忘れられない。
予想外
予想と違った!
なんかただただあったかいお話なのかと思ったら、そうじゃなくって、人間の悲しい部分とかも見えた気がする。
原田泰造の板挟みでどうしようっていう姿もそうだし、なにより永作博美のことを思って強くあたっちゃうおばさんもそうだし。
あとはやっぱりレシピが素敵。
ソースがたっぷりのコロッケサンドは冷めても美味しいだよ!ってね。
う〜んいいねぇ。
四十九日の大宴会ってのもイイ。私も死んだ時の四十九日は大宴会を開いてほしい!!!
まだ彼氏も旦那も子供もいないのに、何を言ってんだかね!!笑
あとは大好きな二階堂ふみと岡田将生が出てることもつぼ!!
岡田将生面白すぎる笑
日系ブラジル人三世!!
黄色いニットがすんごい似合ってたなぁ。。!
そうそう。WOWOWで四十九日のレシピ甘口編と辛口編見たけど、あれは微妙だったね笑
でもああいうコンテンツ作りはいいなぁって!
やっぱりWOWOW入りたいー!!!
だって、にんげんだもの…
余韻も含めて、素晴らしかった…
今年の邦画一番かも。
子を成す、ということに身をつまされる四十手間の独身男というのを差し引いても。
欠点が有るのが人間。
その足りないトコを補う相手を見つけたり、補う何かを身につけるのが人間。
タナダユキ監督ならではの、暖かく突き放した視点で描かれていたのが見事で。
石橋蓮司&原田泰造の男性陣の演技がまた見事。
何より今の時代の「家族」の可能性を感じられたのが嬉しかった…
邦画はまだ死んで無い…
そんな事を改めて考えさせられる作品でした。
重苦しいテーマを上手くまとめてるけど。。。
父の連れ子と血縁なき子の家族を軸に、ちょっと足らないプチ不幸の脇役を配置。人生の機微を描いて、感動がじんわり盛り上がる。
横の席のおばちゃんがぐすぐすしてたのだけれど、感動の波に乗れず。
うーん、なんなんだろうか、この沈滞感は。
あり得ないストーリー展開もあって、最後まで、暗い画面の色調とともに、馴染めなかった。
見事な最期
家族って、わかってるつもりでいても、いざとなると何も知らい。
母がどんな人だったのか。
空虚が漂う乙美の死後、その空虚を埋めて家族を再生させたのは、
死んだ乙美が残してくれた、生活のためのレシピ。
そして、乙美のレシピを実行するために乙美に頼まれていたという派手な服装で乗り込んできたイモ(二階堂ふみ)と、ブラジル人のハル(岡田将生)。
四十九日は大宴会をして欲しいという乙美の希望を実現するために娘の百合子(永作博美)と乙美の夫であり百合子の父である良平(石橋蓮司)と、イモ、ハルの4人の奇妙な共同生活が始まる。
それぞれのキャストが個性的であるが、皆憎めないキャラクタで、微笑ましい。
そして、乙美のレシピを実行していくうちに明るく、強く変わっていく百合子。
明るく振舞うイモにも、ハルにもそれぞれ抱えている問題があるが、自ら問題の解決へと進んでいる。
何よりも、不器用ながら、娘の心配をし、また、イキイキとレシピを実行する良平が魅力的だ。
生きていく上に大事なことって一体何か。
本当に幸せって感じられることって一体何だろう。
そんなことを、重くならずに考えるきっかけになる映画だ。
今回も、ユニークな役を演じる二階堂ふみ。しかし、今回の映画ではその可愛らしさが全開で振りまかれている。
前向きになれる。
原作が気になってて、読む暇がないうちに映画が公開に。
石橋蓮司さんのお父さんが良かった。
要所要所で、涙がボロボロ溢れた。
多分、女性は感じる事が多い映画だと思います。
やっぱり、原作も読みたいな(*・ω・*∩
熱々ブタマン
妻に先立たれボーとしている父と離婚の危機にある娘。暗い雰囲気の父娘の間に明るいアクセントをつける二人の若者。日系ブラジル人のハルは感情を日本語でうまく表現できない類型的存在で新鮮味がない。イモは自分の過去を引きづりながらも、常に明るく父娘をレシピの方向に導き、掃除も料理も積極的にこなし、一緒にいて飽きない存在だ。
四十九日の大宴会は大勢集まって賑やかでよかったね。でも、意地悪く考えると「ただで飲み食いできる」と集まった人もいるかもしれない。しかし、乙美にすれば生前を知る人々が多く集まってくれたことだけで満足だろう。
ある番組のCMで「なんちゃって」を付けると人間関係はうまくいくというのがある。イモは「ニャン」を付ければいいと言う。蓮司の「ニャン」が聞きたかった。
笑いは一発芸があるように一場面で笑わせることができる。泣きはプロセスが必要だ。段階を踏んで個々の琴線を刺激する場面で泣ける。だから、ハワイアンで泣けるのだ。
じわっと心にしみ込む映画
傑作だった。映画館に二度足を運んだ。
永作さんと蓮司さんの間の取り方が素晴らしくて呼吸がとまりそうになる。
一度目は主人公の目線で見た。痛々しい悩みに心を締め付けられ、亡くなった母の残した優しさにポロポロと自然と涙がこぼれた。
二度目は父の目線で観た。自分も立ち直っていないのに傷ついた娘の為に立ち上がろうとする優しさが本当にグッときた。イモやハルがなんて心強いんだ。ちょっとアホだけど、変だけど、人の温もりを何より大切にする魅力的な若者たち。嫌な過去があったからこそ純粋に他人に愛情を注げる力を養えたのだと思う。それが母が残した大切なものなのだろう。
人生に空白などない、どこかで誰かが絶対見ていてくれる、考えてくれているというメッセージにハッとさせられた。その分、自分も人と真摯に向き合っていかなくてはと考えさせられた。
主人公たちが何処へ向かっていくのか、結論は上手く明らかにせず、観た者に考えさせるようにしているが、二度目を観た時、オヤ?と思わされる伏線があった。
この映画は、すばらしい感覚を持った人たちが作り上げたのだとはっきり言える。
なんであんなラストに・・・
妻に先立たれ独りになった父と、夫との離婚を決めた娘が、遺された“暮らしのレシピカード”を基に互いの生活基盤を立て直す物語。
愛想はないが娘や亡くなった妻への想いが強い父に石橋蓮司、母との関係を見つめなおす娘に永作博美が扮する。穏やかで生活感のある自然体で向き合う姿は本当の父娘のようだ。
二人の間に割って入る不思議ちゃん・イモが時間は、止まってしまっている熱田家に風を吹き込み、父と娘、そして妻であり母だった女性、その三人の心を手繰り寄せる接着剤的な役割り。人見知りをせず一見図々しい言動を見せるが、ほかの誰よりも現実を真っ直ぐ捉えるイモを二階堂ふみが好演。何本か観たことがあるが、器用な女優でクセもある。石橋蓮司と永作博美の間に入っても引けをとらない。
それに比べると日系ブラジル青年の岡田将生は笑顔だけ。無名でいいから本物の日系ブラジル人を使ったほうが良かったのではないか。
古い考えで世間体を気にする伯母を演じた淡路恵子。一方的に考えを押し付ける物言いにイラッとするほどの演技はさすが大ベテラン。
人が生きるということは、少なからず人に影響を与えること。何もなく亡くなっていく人はいない。そんなことを改めて感じさせる作品。
難をいえば、大団円にする必要はなかった。わからない人は最後までわからず屋にしておいてよかった。人の気持ちはそんなたやすくコロっと変わったりはしない。不自然だ。
石橋蓮司と永作博美の演技が見応えあるだけに、父と娘、二人の成り行きに集中するだけで充分だった。
ついでにいえば、娘がくだす決断も同意できない。
繋がる温もり。
原作は未読だが、NHKドラマを観ていたので内容は知っていた。
もう一度映画版で観たくなったのは監督がタナダユキだったから。
この風変わりな感動作をどんな味付けにするのか楽しみだったが…
観終えて、ん??あれっ??
これ、タナダユキか…?と思うほどにアッサリとした演出が続いて、
個人的にはとても意外だった。
もともといい話なので悪くはないが、監督作としてはやや期待外れ。
そんな感じで劇場をあとにした。
今作のレビューの幾つかにも書かれていたけど、
乙美の若い頃を演じた荻野友里の演技がピカイチだった。婚期を
逃し、子持ちの頑固な男に嫁ぐという苦難をひたすら健気に支え、
自分に懐かない子供をあやし、最期までいい「おっか」だった乙美。
そんな乙美が残したレシピを元に物語が展開していくのだが、
やはり乙美のキャラクター(のちに年表で第二の感動が迫るせいか)
表現自体を少なめに…ということだったのか、あまりに素っ気ない。
乙美の喜びや悲しみは、遺された可愛いイラストのレシピに登場、
良平と百合子を温もりの境地へと導く。
気になったのは(原作通りなのだろうが)
子供のいない女性は…という表現がやたらに多いことである。
子持ちには到底分からない苦しみが描かれているのが分かるが、
そのことばかりにとり憑かれている主人公が見るからに不幸で辛い。
女に生まれたからには…とはいっても、そこは各々の人生や運命が
多分に作用する。子供を虐待死させるような家庭に、どうして子供が
次々とできてしまうのか、という矛盾さえ浮かんで苦しくなる。
しかし本作では血の繋がり以上に、繋がり合おうとする人間同士が
互いに手を携えて物事をやり遂げる前向きな姿が胸を打つ。
完璧な人生なんてどこにもない。過去を変えることなんてできない。
ならばこれからの人生をどう生きよう。そこなんだよ、と納得できる。
(頑張れ!遺された家族たち。若者たち。おっかが見守っているよ)
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