「迷ったら川に来るといいよ、答えが見つかるから。」四十九日のレシピ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
迷ったら川に来るといいよ、答えが見つかるから。
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映画「四十九日のレシピ」(タナダユキ監督)から。
ストーリーとは、ちょっと外れるけれど、
川に関する話が、私のアンテナに引っ掛かった。
永作博美さん演じる主人公・百合子が小さい頃、
ママ母・乙美さんに連れられ川へ行き、母から話を聴かされる。
「百合ちゃん、迷ったら川に来るといいよ、答えが見つかるから。
川はね、いろんなもの、全部の境目なの。
どっちにしようか、行こうか、戻ろうか、迷う気持ちを水に流して、
前に進ませてくれるのよ」
この感覚、なかなか理解しにくいかもしれないが、
毎日、清流の川を眺めながら通勤している私にとっては、
心にストンと落ちた表現だった。
前日までのモヤモヤも、しばらく川を眺めていると消えていく、
何かの判断に迷った時、その流れの速さに呼吸を合わせていると、
す〜っと、答えがみつかることも、実体験として知っている。
だから、こんな感覚で川を眺めている人が私以外にもいたなんて、
と嬉しくなった。
こればかりは理屈でもないし、ちゃんとした根拠があるわけではない。
ただ、じっと川を眺めていると、心が落ち着き、迷う気持ちがなくなる。
それだけのことなんだけど・・。
こんな台詞もあった。「川のそばの家、いい家よ。亡くなった人たちが、
その川の向こうから私たちを見守ってくれているんだもの」
う〜ん、なんだかわかる気がするなぁ。
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