「「幸せ」?「不幸せ」?」さよなら渓谷 うるぐすさんの映画レビュー(感想・評価)
「幸せ」?「不幸せ」?
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まだ胃の中に留まってる。レイプという「罪」を共有してはいるけど男女でその保存フォルダが間逆。罪のせいで苦しみ続けた女と罪を抱える苦しみを持つ男。奇しくも再び出会った2人。女は男を許さない為に常にレイプの過去を持ったまま暮らし、男は罪滅ぼしの為に女に従い暮らす。全ては互いの「不幸」のために。
あくまで男の立場からしか物申すことは出来ないが、男は弱い。すぐに情が移る。だから、男は最後女と「幸せ」になることを夢見てしまう。おそらく女はそれを察してしまい「幸せ」を受け入れることが出来ずに「さよなら」を告げたのであろう。
あと、ラスト直前に大森南朋の夫婦が、それまで喧嘩ばかりしていたのに、2人の夫婦の愛を確かめるシーンが入る。素晴らしい対比だなと。お互いの「幸せ」を望んで結ばれたからこそのシーン。
この辺がすごく良かったのかなと。
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