「不幸の共有」さよなら渓谷 邦画たろうさんの映画レビュー(感想・評価)
不幸の共有
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レイプされたことから始まった不幸。加害者にとって何をすることが不幸以下なのか?被害者であるかなこは一緒に生活し身体を重ねることを選択する。加害者の俊介にとっても思い出したくない過去となっているだけに、それが不幸の共有に。
始めは上着をかけられることさえ拒んでいたかなこが時間が経過すると受け入れていた姿や、ビールを注いでもらっていた姿がとても印象的だった。
結果的に、俊介を警察に突き出してしまうのだけど、ここの解釈の正解はひとつではないと思う。
また別の事件から二人に関わることになったマスコミの渡辺も私生活では妻とうまくいっておらず、レイプの被害者と加害者がうまく生活している姿に自分を重ねてしまう状況が比較の対象として斬新だった。
最後のシーンで、俊介が「さよなら」の一言だけの手紙でかなこが出て行ったと話す。
これは、一歩違えば出て行ったのは渡辺の妻だったのだろう。
とても難しい内容だったので、自分勝手なレビューに。ごめんなさい。
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