「共感や想像が追いつかない。」さよなら渓谷 幸せなひまつぶしさんの映画レビュー(感想・評価)
共感や想像が追いつかない。
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レイプをされたことがないので、共感や想像が追いつかない。
真木ようこはなぜ、一緒に暮らすことを選んだのか。
選んだ、というのではないかもしれないが。
怒りに打ち震えるほどの憎悪をぶつける相手なはずだったのに、橋の上で何度も男が戻ってこないか確認する彼女。
何度も何度も振り払っても、また差し出される手。
どん底のとき、自分が感情を抑制せずぶつけられる唯一の矛先が、生きていることを実感する人間関係が、その男しかいないという皮肉。
心を許す、という簡単な言葉では言い表せないのかもしれないが、確実に、変化していく彼女の心。
なぜ、出ていったのか。
男は、「幸せになりそうだったから」というが、、自分には理解の範疇を超え、「そういう生き方もあるのか…」という納得の仕方をするしかなかった。
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