「飛んでドラゴンゲート。」ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
飛んでドラゴンゲート。
とってつけたような邦題に苦笑しつつ、これ別に3Dじゃなくても
いいのに(でもそれしかない)とブツブツ言いながら観てしまった^^;
確かに剣が飛び出てくる(何せ空飛ぶ剣ですからね)シーンはあれど、
うわ!すごーい!と思うほどの映像美までいかず、どちらかというと
砂嵐の方がかなり印象に残ってしまった(役者が見えない程凄まじい)
ただいわゆる3Dの原点、「飛び出す効果」が堪能できるのは確かv
内容もテンコ盛りで監督が大サービスした割に当たり前すぎる内容、
映像・脚本よりも役者の巧さと豪華さで競ったような変わり種の作品。
でも最後まで飽きずに観られたので面白かった方かな。
主演のJ・リーはもちろん(彼本来の魅力がどこまで出せてたかは謎)、
ジョウ・シュンとチェン・クン(共に小さな中国の~、画皮~など)の
なんて安定感のある演技力。今回チェンは二役に挑戦しているがまぁ
見事なまでに演じ分けている。おまけに涼顔でカッコいいし(爆)
グイ・ルンメイ(海洋天堂)は、頭だけ見てミーシャか?^^;と思ったが
独特な役割を演じきり、中性的な顔のリー・ユーチュン(孫文の義士団)
は、ある意味女とは思えないくらいカッコいい(やや、しゃくれ顔ね)
いいキャスト揃えましたねー!って、それだけは褒めておきたい作品。
だから本当は、もっと地味めなドラマでも良かったんじゃないの?
なんていう、お節介すら出てきてしまうところがファンの悪い癖^^;
おかしなタイトル付けなくても、3Dにしなくても、砂嵐攻撃ナシでも
あの役者揃いなら…(日本でいう)東京家族とか撮れそうな感じですよ?
(すいません、山田監督)
いや、でも本当にふざけてるんじゃなくて、それくらいに素晴らしい。
元の話は67年の「残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿」をリメイクした作品を
更に下敷きにして撮り直したらしいので、年季が入っているのが分かる。
宿屋が舞台というのも(しかもあんな砂漠のど真ん中で)昔の任侠映画
っぽくてイイわ~と思う。何か宇宙が舞台の作品ばかりを観ていると(爆)
例え砂漠だろうと地球上で催される戦いがとても懐かしく思えてしまう。
(何がどれだけ飛ぼうと)たまには、こういう作品も観続けていきたい。
(そういえばJ・リーも人気でなかなかアクションから足を洗えませんね^^;)