探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点のレビュー・感想・評価
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値段分は楽しめます。
正直、1作目の方が楽しめますが1作目の完成度が高いのでいたしかたないところかと思います。探偵物に必要な推理とちょっとした苦みが備わっていること、台詞や設定に細かな伏線が利いていたのでそれはそれで良いかと思います。内容とは別ですが、以下気になった点です。観る前の人は観た後にどうぞ。
・1作目を見ないと分からないシーンがある。
⇒1作目を見ていない人は見て下さい。
・尾野真知子の関西弁が少し下手。
⇒関西弁が喋れるからヒロインに選ばれたと思うのですが、
少し変です。関西人の人はちょっと気になるかも。
・松田龍平のアクションがいまいち。
⇒親父さんは空手の有段者なのでそれなりだったのですが、
足上げの蹴りと脇を開けての突きが全然だめ。次回作までには
頑張ってほしい。
・ちょっと不要なドタバタ感がある。
⇒アクションのところで武道の所作がないのでドタバタしている
と思う。黒澤映画のアクションや萬屋金之助の殺陣は見入って
しますがこの映画ではコントのようでいまいち。
基本的にテレビドラマのノリだけど、そこそこおもしろかった。
原作は読んでいないけど、このシリーズはハードボイルドというより、昔日テレでやっていた、おふざけ探偵物、おふざけ刑事物を、うまくアレンジして、焼き直した物のような気がする。
ギャグも作りこんだものというより、雰囲気やノリで笑わすものが多く、いかにもテレビ的。
違うのは、舞台が北海道のススキノであることと、大泉洋さんのおもしろキャラクター、それからちょっとエロいシーンが入っていることくらい。
その辺でいうと、今回は雪のシーンがほとんどなく、どこだかわからない感じが、多少マイナス。
大泉洋さんのおもしろさは、いつもどおり。
エロいシーンは、とってつけたような感じで、あまりエロく感じなかった。
今回よかったのは尾野さん渡部さんの「外事警察」コンビ。
尾野さんは顔はきれいなんだけど、関西弁でまくしたてる大阪のおばちゃんのイメージがあって、ヒロインは合わないような気がしていた。
最初はなんで尾野さん?もっといい人がいたはず、と思っていました。
でも後半、渡部さんが「外事警察」みたいな演技をし始めたので、これはこの映画の流れを変えて、シリアスな展開に持っていくためのキャスティングなのだろうと納得した。
おふざけ探偵物と思って見ていたので、その辺にひっかかって、思わず感動してしまった。
このシリーズの売りの、おふざけアクションシーンもたくさん入っていたし、個人的には前作よりよかった。
面白かったけど気が散る
やっぱりシリーズものの二作目は前作を超えないのかな……なんて。
原作既読です。
前作よりも、お色気シーン増量、ギャグシーン増量、アクションも大増量!!
ってことで、お気楽映画感が強くなっています。
前作の『語りはハードボイルドだけど、やっていることはふざけている』というギャップが好きだったので……
今作ではハードボイルド感が無くなってしまい、個人的には微妙な気分。
二作目らしいお遊びがいっぱいあるので、楽しめます。
映り込む背景で色々やっていて、そっちに気を取られっぱなしでストーリーが入ってこない、とも言えます (笑)
赤青黄色の凸凹トリオが町を行くのもけっこうおもしろいですし。信号色ですねー。
楽しんでみるのが映画です。
でも、楽しいシーンがまとめて、ドン、ドン、ドンとあって、一遍に食べきれないご飯を口に含んだみたいになる。
さっきお色気シーンがあって、もう一回お色気シーンがあって、またお色気……となれば「もういいよお腹いっぱい」てな感じに食傷ぎみです。アクションも、「さっき逃げてたし、もう殴られてたじゃんかー、何回殴って殴られんだよーまじでー、バットで殴りすぎー」とちょっと冷める。もっとシーン分散できなかったのかな。
そんな気分がシリアスな場面を見ている心境にも影響したのでしょうか?
シリアスなシーンも長ったらしく感じて、劇中、超気が散ってました。
一言でいえば、バランス悪い。一つ一つのシーンはきちんと面白いんですけど、流れが悪い。
序盤から中盤はとてもよかったです。
また次作もあるでしょう。次作も期待。
今作で、高田の出番が増えてたのはうれしい。
うれしい、うれしいけど、そりゃ探偵と高田、男子二人の間によそ者の女子が紛れ込んで珍道中、という構図はとても楽しいけど……映画として、高田出過ぎじゃない?と思いました。
『必ず』ピンチに駆けつけるのではドキドキハラハラ感もない。
原作と違い、強力な味方がいるから堂々と道を歩いていられる=アクションシーンも増えるっていう単純な式のように感じます。
そもそも、原作のチョイスが違うのかな。
原作「探偵はひとりぼっち」は探偵の孤軍奮闘ぶりを楽しむもので、大筋のストーリー自体は……。総合的に面白い本、なので探偵の孤軍奮闘ぶりがないならお察しです。
時期的にぴったりな政治物をやりたかったから、選んだのでしょうね。
一作目から、映画と原作は細かいところから大きなところまでだいぶ違います。
それなら、もっと大幅にストーリーが違ってたってかまわないのに。
シリーズものとしてみればわるくないですし、1、2とちゃんと続けて見るならば十分満足いく作品です。
携帯を持たないのが探偵、そこにうんうんとうなずいた原作ファンは多いでしょう。
だがしかしもっと重要なのは、スーツにこだわる探偵です。
ちゃんと『探偵がスーツにこだわる』シーンがあれば!
映画だけ見てたら、探偵の衣装チェンジにもテンションあがらないはず。
そもそも序盤でカジュアルなジャケット?を着ていたので、『ああ、スーツ以外の私服も持ってるし、着て外に出かけちゃうんだ』とちょっと残念。(それとも原作でジャケット着てましたっけ?)
映画と原作が違うのはわかります、けどー。変なスーツにこだわっているのが、探偵だと思っていたので。宇宙みたいなパープルのスーツを着ているのが探偵じゃん!!
前作を超えない作品
大泉さんと松田さんのコンビは最強です。面白かったけれど、前回よりいらないアクションとか腑に落ちない運びとかありました。前回はしみじみとした物がありましたが最後のシーンでいくらか納得しました。
予想以上に面白かった
ススキノ探偵シリーズの映画化2作目。原作は「探偵はひとりぼっち」です。いつもの大泉洋と松田龍平のコンビに今回は尾野真千子が絡んで、最後まで楽しめました、。ストーリーはやや2時間ドラマ的ですが、さすがに映像のスケールが大きく派手です。予想以上に面白かったです。
ベストコンビは健在!!
探偵大泉洋さんと相棒の松田龍平さんのコンビ。
この二人以外に、うってつけの配役は無いんじゃないかと思わせた、名コンビは健在。
三枚目だけど、やる時はやるんだ!の二枚目を時々小出しにする探偵さん。
寝ぼすけさんで、いつも遅れてくるけれど、めっぽう強い高田。
そんな二人に、捜査の依頼をしたのが、黙っていれば清楚な美人のヴァイオリニストの弓子。
口を開くと、関西弁でまくしたてて、清楚なイメージがガラガラと崩れる。
そのギャップが良いし、大泉探偵との軽妙な掛け合いが絶妙。
言葉とは、裏腹な本心が切ない。
ストーリーは、政治が絡み、ややこしい人々がたくさん出てくる。
この人は、どっち派?
あの人は、恐い系だよね?!
お前は、どっちにつくんだよ~。
な~んて、ややこしいけれど、見ていて、とても楽しい。
冒頭シーンは大爆笑。
路面電車でのシーンも、大爆笑。
よ~やるわ~。うふふふふふふ~~~。
アクションシーンは、前回よりスケールアップしていて、おもしろい。
波岡一喜さんも出演されていて、大爆笑。
さてさて、犯人は・・・
あらら~。そうなの~~~。。。
でも、まあイイか~。
軽いのにハードで。
あんなに笑わせておきながら、切なさがこみあげてくる。
惚れっぽくて、だらしなくて、でも、自分の信念は何があっても曲げない探偵。
コメディとシリアスの狭間で、あっちに行き、こっちに来て、揺れ動く。
見ているこっちまで、揺れ動く。
原作は、一冊も読んでいない。
けれど、いつかは、バーの寡黙なマスターの活躍を見てみたい。
ちょっとヒロインが‥
前作の「やる気がないのに喧嘩は強い・ちょっと天然ぽい」キャラが凄く似合っていた松田龍平目当てに行きました。
勿論、大泉洋さんも(笑)特に二人が車に声を掛ける場面は可愛かったです。
今作の映画も前作同様、二人の喧嘩のシーンがハチャメチャなのに普段の気の抜けた漫才コンビのような会話のギャップが好き!
ちょっと残念なのはヒロインかな‥
喋り方のせいか、終始近所のおばさんみたいでヒロインみたいじゃなかったです。
でも、このヒロインが最初登場してきた時は「そのぐらいの理由で事件に首を突っ込むか?」と疑問だった所が最後にその理由が分かり良かったです。
それと、大泉洋さんの決まり文句「探偵は依頼人守らなきゃいけないんだよ」はグッと来ます。
パワーアップ&クレイジー
この映画の大ファンなので2の公開すごくうれしかったです。
松田龍平さん目当てっつーのが99%ですけど(笑)
大泉洋さんの探偵さんも魅力的で似合ってると思います。
松田龍平さん演じる高田が超好きなのです。強い!
松田龍平さんを見てると落ち着く。
ホステス役に佐藤かよちゃんが演じていてかわいかったよー!
今回はゴリ(マサコちゃん)がキーポイントです。
そのゴリのせつない演技や表情がなかなかで感動しました。。。
PG12となってるので(笑)Hなシーンもそこそこあったり
前作同様、依頼×謎×危険・・・という見せ場です。
パワーアップしててクレイジーで最高でした。
犯人らしき人物が登場しますけど怪しい点と線があって簡単には解決しません!
ハードボイルドな設定だけど映画のコミカルな描写のほうが印象に残って好きかな。
そしておもしろかったのが大好きな尾野真千子さんがヒロインで登場!
ミステリアスな雰囲気を匂わす流れになっていって激しいのに泣けました。。。
いい声の田口トモロヲさまが今回も出ててうれしかった
妻子持ちの両刀使い(笑)です!
松重豊さまも鋭い眼光で楽しませてくれますよ♡
探偵の大泉洋さんと高田の松田龍平さんの次に大活躍なのが
光岡自動車さん提供の名車ビュート!マニアにはたまらないと思います(笑)
ビュートの形かっこいいなぁ!
松田龍平さん(高田)の愛車で似合っててステキ♡
シリーズ化している原作だから映画ももっともっと観たくなりました
続編に期待しています。
っていうのも原作者の東直己さまが前作に続いてさりげなくなにげなく出演してて!
映画制作を楽しんでいるかのようだし♪
2でもすぐに東直己さまを見つけ出すことができました(笑)
本作の主題歌の鈴木慶一とムーンライダーズの『スカンピン』も雰囲気あってよかった。
前作より下がった
ストーリーが全然面白くなくなっていてガッカリした。捜査や推理が事件の本筋とまるで無関係で、真犯人もひどかった。落伍者がひがみ根性で殺人鬼となるなんて、実際はあることだろうけど、エンターテイメントの表現としてはあまりに意地悪だと思った。
前作が傑作だっただけに期待値を高くして臨んだこともあるけど、全体的に雑な印象で、面白さに結びつかない表現が多く、けっこう退屈した。今回の原作のチョイスの時点で失敗だったのではないだろうか。
良かった!!
前作より2のほうが面白かった。
前作は地味な映画だな…という感想しかなかった。
今回あまり期待してなかった事と、前作を観ていたから笑えた部分もあると思う。
機嫌により左右される、あの車最高!!(笑)
いつ動かなくなるかと思ってハラハラドキドキ。
どんなに急いでいても、ご機嫌を伺わなくちゃいけない。
松田龍平さんがハンドルをなでているのが可愛かった(笑)
大泉洋さんと松田龍平さんの組み合わせが良い!!
笑いはもちろんだけど、今回は泣けた。
意外な犯人。
渡部篤郎さんが良い人で良かった。ホッとした。
犯人に対しても、大泉洋さんが何かしていたら後味が悪いけれど
自然に、自分で、罰のように亡くなってくれたところもマル。
最後の方は少しストーリーが読めてしまったけれど。
きっとシリーズ化されると思う。して欲しい。
次の作品も楽しみにしている!!
面白かった!!
この探偵は、特に事件を解決したりはしない。
謎解きなどこのシリーズには必要ないのだ。(だいたい原作があるんだから、読んだ人には犯人なんて分かっているんだしね)
結末までの探偵と高田の活躍をみて楽しむのがこの映画の正しい見方なのだ。
原作を先に読んでしまったが、キャストの発表時にヒロインとしてバイオリニストが付け加えられていたときは、「なんだ?話題づくりか?」と思ってしまったが、映画を見てこれは間違いだったと気づいた。
原作ではただのオカマだったマサコちゃんの死ぬまでの短い人生、ヒロインとの関係性によってもっと深いものとして感動すら与えたのだ。これはもう原作越えだと思う。
お約束になりつつあるいつもの顔ぶれの登場シーンも楽しい。
濃厚といいつつ、かなりコミカルなお色気シーンも微笑ましく思える。
台詞の少ない高田の存在感は1より増している。
そして後で知ったのだが、探偵があまりにも理不尽な理由からマサコちゃんを殺した犯人に対して、怒りを通り越し、やるせなさから、逃げる犯人を追いかける事もできず、涙を流すシーンがあるが、これは台本にはなかったらしい。
前作でも列車の中で「スピード上げてくれ!」という台本にない名台詞が生まれたが、今回も俳優大泉洋の真髄を見た。
私が見に行った日は5、60代の年配者が多く居た。とても楽しそうに見ていたのが印象的だった。
私もまだまだこの2人の活躍を見てみたいと思う。
前よりもっと地味だぁ。
アクションとお色気が冗長すぎて、どうでもよさが蔓延している。
シンプルで浅い事件、引き込まれないドラマが退屈。
尾野真千子と大泉洋の絡みが少なくて残念だし、
全体的に地味。前作以上に地味。
後に何も残らない。
せめて、フローラ(篠井英介)達への優しさを滲ませて締めてほしかった。
色々と放置が多くて消化不良。
続けてほしいからこそ。
1も2も観ました。楽しめた。ただ、この探偵&高田のコンビをシリーズとして続けて欲しいと思うからこそ、もう少し謎解きやストーリーを重視して欲しいな。「相棒」みたく、話に引き込まれるところがないと、長期シリーズは辛いと思う。
いまひとつか・・・
狙いで1970年代のドラマ風なのかもしれないが・・・
話が大仰過ぎるのと、バイオレンスシーンの効果音がうざい。
わざわざスクリーンで観るほどではない気も。
途中、寝ようか、とも思った。
半分、コメディ映画だろうが、もうちょっとリアリティが欲しいような・・・
待たせたな!調査再開だ!
やーやー良かった良かった。安定した面白さでしたなぁ。
2で最早おなじみキャラ!的なファミリー性が出来あがってますよね、これ。
前作を無理して予習復習する必要はないのだけれども、多分前作観てないとキャラクターの微妙な縦横の繋がりが理解し難いんだろうなー、ていう。
理解し難いっていうか、あれですよ。相関関係やらの説明が1で全部済まされちゃってるから、2ではもうやってくれないという。だったら1から観ても損にはならないよね、ていう。ていう。
こういうシリーズの、何て言うか、安定して変わらない面白さを追求した作品てやっぱどの時代にも必要で、別に製作陣もやたらと高いハードル無理して上げることはないんだけど、恐らくは自らにかなりの課題課してめっさ高いハードルを設定したんだなあと思いましたよね。邦画のK点超えてやる!みたいな。
大分気合い入れて頑張ってた気がします。肉弾戦やら銃撃戦やらカーアクションとか。おいおいアンタそれ結構無理あるだろ?て観客のツッコミも織り込み済みで。
ま事件や謎の展開なんかは火サスレベルなんですよ。ただ見所はそこじゃない。
かなりハズした大泉洋のハードボイルドを楽しんだり、相棒高田のどこか超然的で飄々とした言動に笑ったり、彼らを取り巻くキャラクターとのやり取り、その妙味に爆笑したり。
そういう楽しみ方がすっごい詰まってるんですよね。
この映画ってひょっとしたら 男はつらいよ や 釣りバカ に匹敵する国民的ポテンシャル秘めてるかもしれんですぜ?
是非年1回シリーズ化のご検討を!
大泉洋と松田龍平のコンビがいいですね!
1作目があれだけヒットしていながら未見なんです…俺。
そしたら、今、日曜洋画劇場でやってますよ。
けど、途中から見るの嫌だからみません。
で、1作目をなぜ見なかったかというと、松田龍平があんまり好きでなかったからなんです…生理的に…。
そしたら、こないだ見た‘舟を編む’の彼がすごくよかったから今回はとても見たくなったのでした。
面白かった!
軽いコメディタッチの探偵映画はとてもテンポ良くパッパかお話は進むのでした。これだから見ていて全然退屈する暇がない。
おまけに、ここでの龍平もいい感じ。
バットでぶん殴られて気絶した龍平がムックと起き上がるや、すかさず大泉洋が‘お前はターミネーターか!’。これ、彼だからありえそうな感じを醸し出せています。全編こんな感じの進み方なのでお気楽お気楽。
大倉山ジャンプ場の予想外の展開にもわらけました。
ゴリを殺した犯人の動機はとって付けたようで感心できませんが尾野真千子とゴリの関係は‘そうだったの?’と感動させられました。
良く出来ていると思いました、この作品。
北海道が舞台の探偵物語
前作をDVDで観た後に、これは劇場で観れば良かったと悔やみ、次作は絶対に映画館で観ようと心に決めていた本作。
笑えて泣けて、悪役にはしっかり怒りを覚えることができる。
正直途中"今回はダメか!?"って思うところもあったものの、見終わってみればOK!!
じゅうぶん面白かった。
アラフィフの私には「傷だらけの天使」や「探偵物語」といった懐かしいテレビドラマのあの感じがたまらないのだ。
あの頃は当たり前だったのに、時代と共に置き去りになっていった喫煙シーンやお色気シーンがちゃんとあるからだ。
そして松田龍平がやっぱり良いんだよなぁ。まるで親戚の子のように応援したくなる。
それに今回はなんと片桐竜次氏の登場まである。
故松田優作との共演を何度見たことだろうか…
これはもう松田優作オマージュ的作品のようである。
松田優作ファンだった私は、どうしてもこの作品の中に松田優作を見てしまうのだ。
そしてそれが堪らなく嬉しいのだ。
ハードボイルド小説なのに、映画になるとコミカルになります。
2011年に公開の映画『探偵はBARにいる』の第二弾。
前作では原作の「ススキノ探偵シリーズ」の2作目「バーにかかってきた電話」がベースになっていたが、今回は同じシリーズの5作目「探偵はひとりぼっち」がベースになっている。とは言っても、小説に対して、だいぶ内容を修正している。マサコの死に橡脇孝一郎が絡んでいる所、あと、結末もだいたい原作を活かしているが、それ以外の所は映画オリジナル。それはそれで、映画としては成立しているけどね。
原作者の東直己がカメオ出演。少なくとも、2つのシーンで発見しました。最初のTOM BOYS PARTYのシーンと、最後の方で“俺“が入院しているシーン。特に、後半のシーンでは、東直己も入院している設定のようですが、フラスコに入ったお酒を飲んでいるように見えました。原作者がカメオ出演しているくらいなので、原作小説と映画の違いは、問題ないということなんでしょう。
ところで、佐藤かよ、こう言うの良いんだ。本人がカミングアウトしているから問題はないんだろうけど、モデルとしてのイメージに影響はないのかな?って言うか、佐藤かよの場合は、ニューハーフとかではなくて、性同一性障害みたいなんだけどね。彼女(彼?)の場合、普通のニューハーフ役よりも、元自衛隊員で武道の達人のアンジェラ役だったら面白かったのに。
尾野真千子は、今回、バイオリニストの役と言う事で、指使いが嘘だとバレるのが嫌でバイオリンを練習したらしいんですが、時間に限りがある(あまり練習できなかった=指使いがバレる)ということなんでしょうね。演奏シーンは殆ど無かったですね。でも彼女、その美貌と関西弁の喋りのギャップが何とも・・・。それが良いのかもしれませんね。
ところで、小説で読む「ススキノ探偵シリーズ」は、文字通りハードボイルド小説なんですが、映画になると、どうもコミカル。ハードボイルドの欠片・・・くらいは有るかもしれませんが、基本的にはコミカルな調子です。この落差は何処からくるものなのか。あんまりハードボイルド過ぎると、硬くなるからと言うことなんですかね。ちょっとその辺りが釈然とはしません。
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