「ターミネーターか、お前?!」探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ターミネーターか、お前?!
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マジックコンテストで優勝を果たしたオカマのマサコちゃん(ゴリ)が何者かに殺された。警察の捜査が進まず、ふと事件を洗いなおしてみる探偵だったが、事件の背後に反原発を掲げる政治家・橡脇(渡部篤郎)の影が浮かんでくる。
中盤まではダルすぎて観るのをやめようとまで思った。冒頭のスキージャンプ台に括り付けられた大泉洋の姿に惹かれるものの、政治家が絡んでいるにしては納得いかない動機につまらなさが倍増するのだ。金で雇われて事件を嗅ぎまわる探偵を痛めつけようというのなら理解可能だが、まるで学生運動さながらのヘルメットとバット。自分の意志で動いているという集団心理がありえないからだ。そんなことをするくらいなら、電力会社に殴り込みをかけて原発を止めさせるとかするのが過激な運動家の心理。反原発を掲げる一人の政治家のために命までは張らないと思う。しかも殺人事件をもみ消そうとするためだけに・・・
まぁ、犯人は全く違うところにいたという事実。さらに貧しいながらもバイオリン教室に通うための金を稼いでいたという兄妹愛は美しいが、すでに事件の興味が削がれた後なだけに全く感情移入ができない状況だった。
シリーズの2作目というのは製作人のハードルも高いとは思うが、ストーリーは昭和だし、ケータイを持たない探偵にイライラさせられっぱなしだし、観てる者にもまったく推理させない演出は酷かった。濡れ場のためのAV女優も要らないし、中山峠のあげいもも美味しそうに映ってなかったし、良かったのは毎度のなんちゃら胃散と缶ピースくらいかな・・・
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