探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点のレビュー・感想・評価
全122件中、1~20件目を表示
「探偵」シリーズでは最も動きのある意欲作
大泉洋と松田龍平がコンビを組んだ「探偵はBARにいる」シリーズの第2作。1作目のヒロイン・小雪に続き、今作のヒロインは演技派・尾野真千子。この人のキャラクターが、今作を躍動させている。ストーリーとしても札幌だけにとどまらず道内あちこちに移動しており、シリーズの中では最も動きの多かった作品といえる。原作でも読み応えのあった第5作「探偵はひとりぼっち」を映像化しており、あくまでも個人的な見解だが、今シリーズでは一番好きな作品である。
2作目で早くも安定した定番の味が出てきた
シリーズ2作目で大泉洋と松田龍平のコンビも安定感を増して、「待ってました」と言いたくなる定番感が出てきた。よほど相性の良いコンビなのかもしれない。
愛憎スキャンダルと政治家という組み合わせなので、わかりやすい悪のいる物語かと思いきや、誰をも憎みきれない味わい深い余韻を残す作品となっている。勧善懲悪でないので爽快さには欠けるが、酸いも甘いも噛みしめる大人の男のドラマとして魅力的だ。
公開当時タイムリーな原発問題、そして顔の見えない市民の、善意による暴力など、社会問題にも目配せしているのは前作にはない要素。政治家を守ろうと勝手に立ち上がった市民たちは、マスクで顔を隠している時はとても強気だが、マスクを取られた途端弱気になって謝りだす。まるで匿名の時だけ強気なネット民のようだ。
さすがにこれは、ダメだろ
真犯人は「学生」である。
「学生」はあだ名で、実際は風俗の呼び込みで働く社会人であり女房も子供もいる。女房はピンサロで働かせて自分はギャンブル狂い、ガキには暴力という厳格なパパである。風貌が学生に似ているので探偵を含むすすきのの仲間たちから「学生」と呼ばれている。
この「学生」が、今回の事件の被害者であるオカマのマサコちゃんを殺した真犯人だ。
「学生」がオカマのマサコちゃんを殺した動機は、一言で言えば身勝手な逆恨みだ。「自分の人生は風俗の呼び込みで毎日毎日『可愛い子いますよ』とヘラヘラしてブスの女房と出来の悪いガキと狭い部屋に住んでどん底なのに、マサコちゃんは自分より良い部屋に住んで、テレビのマジックショーに出演して優勝してみんなにチヤホヤされてムカついたから」だ。物語終盤で飲食店で泥酔して口をすべらした「学生」は前記の犯行動機を探偵に告げたあと「人を舐めた真似をするとこういうふうになるんだよ」と言い放って狂ったように笑いながら飲食店を飛び出しトラックに轢かれてあっけなく死んでしまう。
身勝手で衝動的でなんの理も動機だ。
そしてこの映画は、マサコちゃん殺人事件を巡って、探偵が事件の犯人に違いないと睨んだ政治家「トチワキ」を追い詰めていく物語である。上映時間のほとんどはトチワキやトチワキ周辺の人物との闘いで占められている。
え?なんで?「トチワキ」って誰?犯人は「学生」なんでしょ?
なぜ探偵は政治家「トチワキ」がマサコちゃん事件の犯人に違いないと睨んだのか。それは「学生」が「マサコちゃん事件で知っていることがあるから話したい」と探偵の自宅を訪れ「事件の晩、仕事帰りにトチワキがマサコちゃんのマンションのほうから出てきたのを見た」と言ったからである。
え?それだけ?「トチワキ」も「学生」となにか因縁があるの?
ない。「トチワキ」と真犯人「学生」の間には何の人間関係も物語もない。それどころか、そもそも「トチワキ」は「学生」を知らない。
「探偵はBARにいる」シリーズには、踏み外してはいけない点がいくつかある。その中でも「探偵が『すすきのの雑用係』として活躍する存在であること」「すすきのの仲間たちとの絆が存在すること」の二点は、この物語の世界観を構成する基本的な軸であると思う。
すすきのの仲間であるはずの「学生」が身勝手で衝動的でなんの理もない動機で同じすすきのの中であるマサコちゃんを殺害し、その「学生」の偽りの証言に乗せられて探偵が見当違いの政治家に突っ込むというストーリーは、すすきのの仲間たちの信頼も、探偵の捜査能力も疑問符がつくものにしている。シリーズの世界観を構成する基本的な軸から外れている。
この映画を初見で観たときは「終盤がつまらない」という印象を受けた。なぜなら終盤で真犯人が「学生」であることが明かされるからだ。そして二回目に観たときは「大部分がつまらない」という印象を受けた。なぜなら映画の大部分がそもそも真犯人とは無関係な政治家「トチワキ」を追い詰めていく話だからだ。例えば探偵が政治家の事務所を訪れて「おまえがマサコちゃんを殺したんだろうがァ!」と絶叫する。「いやいや殺してないから」「それ探偵の勘違い」と思いながら観ることになる。そういうのがずーっと続く。これはつらい。
さすがにこれは、ダメだろ。
探偵は、 橡脇の大勢の支持者たちや、 前作同様、花岡組の一味に命を狙われることになる。 見どころは探偵や高田が多くの刺客に繰り返し襲われる場面だと思う。
動画配信で映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」を見た。
2013年製作/119分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2013年5月11日
大泉洋
松田龍平
尾野真千子
ゴリ
渡部篤郎
田口トモロヲ
篠井英介
だいたいいつもBARにいる探偵、俺(大泉洋)の友人、
オカマのマサコちゃん(ゴリ)が札幌の街で何者かに殺された。
事件に衆院議員の橡脇(渡部篤郎)が絡んでいるという噂を聞いた探偵は
相棒の高田(松田龍平)と調査を開始する。
しかし探偵は、
橡脇の大勢の支持者たちや、
前作同様、花岡組の一味に命を狙われることになる。
見どころは探偵や高田が多くの刺客に繰り返し襲われる場面だと思う。
前作に続き安藤玉恵のウエイトレスは意味が解らないし必要ない気はする。
この映画の撮影には
テレビ朝日の『相棒』の主要なスタッフが参加しているらしい。
この2作目は前作よりもちょっと薄味になったと思う。
今晩は3作目を見ることにする。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
キャラが好き
シリーズ物としてキャラが生きてて面白い。
でも、別にバイオリニストに生き別れたオカマのお兄ちゃんがいた所で、大した話しじゃないと思うんだけどな〜。隠す意味あったかな。
隠してた事を後悔して泣いたり、犯人見つけようとするくらいなら、犯人探してもらってる探偵くらいにはお兄ちゃんだって打ち明けてもいいと思うんだけど…。
そこが引っかかってるから、また1作目と同じで、復讐しようとするヒロインっていう流れが、またこの流れかーって思っちゃって、1作目のような納得感はあんまり得られなくて、う〜んってちょっと思っちゃう。
あと、マサコちゃんが死んだ後の3ヶ月間、女にハマってたくだりいるかなー?て思っちゃった。振られたからって急に思い出して調べ出す感じが、マサコちゃんへの思い入れが少ない感じがして、残念。
あともひとつ、1作目で出てきた右翼がまた出て来たけど、アレも特に無くても良かったような?
でも、全体的には面白い!
ちょっと身の程知らず
...............................................................................................................................................
探偵大泉と親しかったオカマが殺される。
調査を開始したところ、大泉はあらゆる場面で命を狙われ始めた。
オカマは大物政治家の元カノだったと判明し、その周辺の犯行と思われた。
やがて確信を得た大泉はその政治家のもとへと乗り込む。
政治家は犯人でなく、その妄信的な信者の一般人が大泉を襲っていたのだった。
政治家は金には興味がなく、熱いハートを持った男だった。
それでも大泉はオカマを死に追いやったこの男を破滅させるつもりだった。
そんな時に突然、全然別のチョイ役の奴が大泉と飲んでる時に口を滑らせた。
しかも取り繕うのも下手過ぎで大泉に問い詰められて勝手に犯行を自供。
そして急に逃げ出して車に轢かれて死亡。
この事件の調査を依頼して来たバイオリストの尾野はそれを知らず、
政治家が犯人だと思い込んで暗殺しに行くが、大泉が止める。
尾野は実はオカマの妹だった。
...............................................................................................................................................
まあテンポが良くておもろくはあるんやが、政治家を追い詰めるシーンがアホ。
だって会って話したらこの人の言う事が正しいということはわかるだろう?
その時点では友人を死に追いやった遠因となった可能性もあったんやが、
この政治家が大きな正義のために身を粉にして動いているのは間違いなく、
その前では、しがないオカマの死なんてほんの些細な事故やん。
政治家の意志で殺したなら罪に問われるべきやけど、このケースはそうじゃないし、
原発という大きな問題と、友人の死の遠因という小さな問題とでは比較にならん。
何としてでも政治家を破滅に追い込もうなんて、そんなのただの私情やと思う。
そしてそっから急転直下アホな犯人が口を滑らして、死んで終わりってのも・・
それに尾野ちゃんが早まって政治家を暗殺しようとするんも飛躍し過ぎ。
さらに、大泉が身を挺してそれを防いで刺されるんやが、
映像を見る限りは怪我せずとも十分に防げただろう(場)
だって周囲の人間誰一人として、尾野ちゃんの犯行に気付かず仕舞いやねんで?
ターゲットにさほど接近できてなく、まだ余裕があった証拠でしょう(場)
パンツ一丁
第2作。 笑い要素も増え、大泉洋と松田龍平のコンビは健在。前作に引...
今回はアクション映画
前作では、ミステリーではなくヒューマンドラマだと言ったが、今作はアクションだった。兎に角アクションシーンが豊富。結構いろんな動きがあるから、これは映画で見る価値があると思う。路面電車のシーンが特に好き。カーレースもよかった。全体的にアクションが多くて派手な画が多いのが特徴。
続いて前回もだったけど、今作を見て高田のキャラの良さを改めて感じた。1番好きなキャラ。(そもそもレギュラーキャラめっちゃ少ないけど)あの普段はずっと眠そうなのに強いっていうのはやっぱりめっちゃかっこいいし、いいよなあ。
尾野真千子の演技も良かった。前回も終盤泣いたけど、今回も涙出てきた笑 キャラの振り幅が結構あったけど、全部マッチしててすばらしい。
内容については、まあストーリーは割と単純ではあって、そこまでの奥深さは感じない。話の流れもまあまあまあ、
ただ、キャラクターが魅力的なのがこの映画の特徴。探偵はもちろん、今回はマサコちゃんやその仲間もすごくよかった。なんか心があったかくなる。
あと、この映画のいいところはロケハン。北海道、ススキノの良さを引き出してる。この作品見てると北海道行きたくなる。北海道は1回だけ行ったことがあり、ススキノって危なそうな印象だったが、一個ぐらい飲み屋行けば良かったな。って思うくらい。大通の撮影も大規模ですごいなと。大統領選か。
バーとか街、店の雰囲気も安定に最高。お酒飲めないけど飲みたくなるし、タバコも吸ってみたいなと思った。こういう昔からの大人の印象、渋い感じが上手く表現されてて、懐かしさを感じる。この世界観に浸りたいがために見るのもアリ。ストーリーよりは世界観、キャラ、雰囲気の魅力が強めの映画。
割と手軽に楽しめて、VODで見るのもおすすめ。
シリーズ2作目みごたえあり!
シリーズ3作、全部みたが、どれもこれも面白く続編を期待したくてたまらない。
大泉洋と松田龍平のアクションが痛快。
特に松田龍平の飛び蹴りとか。
エレベーターで大泉洋が松田龍平に誤解されて殴られるシーンに爆笑した。
この作品は最後に、なるほどという
事実が出てきて尾野真千子がなぜ、
この事件に関わろうとしたかが判明する。
大泉洋と美女が出てくるストーリーもおなじみでよいと思う。
犯人はあっけない。犯人の歪んた人格と
心と経済的貧しさがみじめにも思えた。
急転直下
前作よりは好き。
前作の登場人物達が続投するおかげで「ススキノ」って街の輪郭が出てきたような感じ。そして、そこに生息する探偵にも説得力が付与される。
狭い地域に間違いはないが、人の数だけドラマがあるってスタンスが色濃く出てくる。
良く出来た物語ではあって、さり気ない前振りが結構な核心をついてたりと…技アリな構成だった。
それを察知させない演出なのか、大泉氏のキャラなのか…功を奏してた。
ただ、ちょっとおふざけが過ぎる。
なんかガチャガチャしてて、リアリズムをあんまり感じなかった。アクションで萎える。
路面バスに大勢乗り込んできての乱闘なんかは、もっと魅せれるはずなんだけど、どおにもやる気が感じられない。押しくら饅頭を長々と見せられてる感じだった。
かなりヤバい状況なのに、そのヤバさが全く表現されずで…全く無駄な印象だった。
前作の教祖が出てくるのも突然過ぎて…あれは3にも出てきてお約束的な立ち位置になったりすんだろうか?そいでもって3では協力者的な立ち位置になるんだろうか?
物語の結末は、政治的な側面などまるでなく人間らしい動機で結構好き。
振り上げた拳の落とし所がなく、徒労に終わりそうな結末から一転、畳み掛けるようなラストは好きだった。
結局の所、学生が白状するまで全く的外れな捜査をしてたわけなのだけど、それが絶大なるミスリード…いや、原作者的には確信犯なのだけど、大胆というか反則というか、盛大に騙された感だけはある。
ユーモアへの振り幅を少し抑えて、リアリズムに振れていればもっと楽しいのかなと思う。
バランスが悪かった、かな。
脱力した感じを活かす為にも、脱力出来ない部分をしっかりと提示して欲しかったかなぁ。
大泉氏と松田氏のバディ感は結構こなれてきてて…エンドロールで交わされる会話なんかは超好きだ。
やっぱりラストが...
探偵はBARにいるシリーズ2作品目。
前作はそこそこ面白かったので、今回もそこそこの期待。出演者の把握はあえてしてないです。
やっぱり面白かった。
安定した笑いと絶妙なバランスのコンビ。
でも、タイトルにもある通りラストが今回も...ね。
探偵の2人は地元ススキノのおかまバーで人気者のまさこちゃんが暗殺されたことを知り、すぐさま犯人を捕らえるべく動きだす。
今回は前作よりも松田龍平が生き生きしてる。
すんごい楽しそうだし、やっぱりあの冷静沈着さが笑いを引き立たせてくれている。戦闘シーンもかっこええ
北海道らしさ満載。北海道出身の人はかなりテンション上がるんじゃない?
大自然の中で繰り広げるドタバタ劇は最高に面白い。にしてもよく動くよなぁ、この車は。
しかし、やっぱりラストが良くない。
ご都合主義というか、良いようにまとめられているというか、気になる点が多いな。
結局解決したと言えるのか?バイオリンは練習したのかな?何がしたかったのかな?
あと無駄なお色気シーンが多い。
見てて不快だし、省いて欲しい。
このシーンが今回長すぎたように感じるんですよ
全体的にはなかなか面白いのに、勿体ないな〜
でも、大泉洋と松田龍平はもう最高。
全122件中、1~20件目を表示