「造物主に叛逆する存在を悪魔と定義するなら」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 Kaburayaさんの映画レビュー(感想・評価)
造物主に叛逆する存在を悪魔と定義するなら
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ほむらアケミはまさしく悪魔となった。
もう一度血と肉をそなえた生身のまどかに逢いたい。その願いを成就するためなら善悪の境も踏み越える。必要なら仲間を裏切り、世界の理をも破壊する。たとえその世界原理を創造したのがまどか本人であったとしても。
究極の自己中心的発想だが、恋愛には本質的に恋する二人以外の他者を排除しなければ成り立たないという特性がある。
ほむらのまどかに対する恋心(妄執)の激しさを思えば、こうした展開はテレビシリーズの中にすでに用意されていた。そんな気がする。
それにしても、一見子供向け魔女っ子アニメ風の絵柄キャラを使って、愛の暗黒面をここまで容赦なく描くとは。
そのギャップの大きさに、頭がクラクラする。傑作。
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