「今年劇場で見た映画の記念すべき200本目です。」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 ブレイブさんの映画レビュー(感想・評価)
今年劇場で見た映画の記念すべき200本目です。
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マミさん少し大きくなってたような気がする…
それは置いといて
前半の展開は押井守の名作『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』そのものと言って良いでしょう。
賑やかで理想的な日常に潜む違和感。
その謎を解こうとして判るのは、そこが完結した作り物の世界であるということ。
その世界が何のために、誰のために存在するのか?
その謎が明らかになった時に怒涛の展開が押し寄せる。
幸せとは何なのか?
愛とは?
希望とは?
絶望とは?
そして覚悟とは?
愛とは、希望とは我欲に他ならない。
幸せとは我欲を満たす事。
絶望とは我欲を満たせず、且つ諦められない事。
だからこそ彼女は愛という名の我欲をを満たす為に覚悟を決めたのだろう。
愛のためならば悪魔にでもなろうと。
これは渇望と奈落の物語なのだ。
この映画を観る多くの観客が持っているであろう『愛は気高く尊い』という固定観念に対する叛逆の物語なのだ。
神や運命等でなく、視聴者の持つ概念や価値観に対する叛逆こそこの物語の主題であるというのは考え過ぎだろうか?
追記
だからこそ、この作品は賛否両論が分かれる。
自分の価値観を否定される事を受け入れられない者は、作品自体を否定して自己防衛をするからだ。
そしてそれは、ある意味人間として常識的な反応なのだろう。
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