「杏子がうれしくてうれしくて」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
杏子がうれしくてうれしくて
2013年11月劇場鑑賞
素晴らしいエンディングで見事にまとめてみせたTV版まどかマギカ、それからから約三年後の新作です。
あそこからいったいどんな物語をみせてくれるのか、足を運ぶ前から興味はつきません。
でもあそこまできれいに終えた作品の続編なので、やっぱり不安もありました。
しかしこれが予想以上に凄かった。
よくこれだけ物語を膨らませてきたと本当驚きます。
色々な要素が詰まっており、「こんな魔法少女達が見たかった」といったファン目線の演出が盛りだくさんでした。
イヌカレーの世界は大幅に広がり、OPも新作入れて、変身シーンなんて行き過ぎな位飛ばしてます。
作画も動きも良く、特にほむらとマミの銃撃戦はすごかった。
個人的には杏子がうれしくてうれしくて、もう。
その演出だけで涙がでそうになりました。
後半からは話も確信にふれてどんどん重くなりますが、それがとても良く作り込まれているので、観ていてすごい引き込まれるんですね。
以前まどかが作り出した世界はほつれを見せ、そのほつれを正す為ほむらは再び輪廻の中に身を投じて行く。
まっすぐで愚直で寂しくて、でもまったく芯がぶれる事はない。
そんな彼女を見ていると少し苦しくなるほどでした。
そうして迎えた終焉は、TV版とはまったく逆のEDを用意してきた本作。
どのように生まれ変わったか、是非ご自身の目で確かめてほしい作品でした。
そして迎えること2021年4月。
正統続編となる新作映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』が、スタッフ・声優が続投する形で発表されました。
ここにきての新作発表は流石に驚きましたね。
どういった方向に向かうのか、続報を心待ちにしています。
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