「スケール大きくなりながらカーアクションに重き、それがいい…!」ワイルド・スピード EURO MISSION たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
スケール大きくなりながらカーアクションに重き、それがいい…!
前作でやや逸れたクルマの使い方が帰ってきたのもあって楽しい快作に。ファミリーの機能的なものがようやく分かってきて、こちとら楽しくなってきた。笑
いままで虫食いのように穴だらけで追っていたこともあり、ファミリーなんぞやみたいな状況だった。しかし、今作はかなりそこが密になって連動しているので、いままで以上に深く楽しめた。また、敵との対立構造やその中での正義の振る舞い方がよりハッキリと観やすくなったことで面白さが増幅。いよいよシリーズとしての肝が理解できた感じ。スケールも大きくなりながら、アクションとしての観やすくなっている。
いつものようにクルマを観ていくが、ちょっとヴィンテージに寄せていったのが面白いところ。フェラーリやランボルギーニの姿はあるものの、基本やフォードマスタングやエスコートMK1で固めたのが上手いなぁと思う。アメリカにとっても旧車を骨董品のように扱うようなイメージに写っているからあのようなラインナップになるんだろうし、アストンマーティンやランドローバーも置くことで、欧州の雰囲気を醸し出し、007と比喩するほどに成功している。なによりレティの乗っていたジェンセンはとっくに倒産しているイギリスのメーカーで、あえてインターセプターを使うのもひとつの敬意にさえ感じる。やっぱりクルマが目立つとこちらも楽しい。
TOKYO DRIFTとの整合性をとった上で再び暴れることになるファミリー。ジェットブレイクに向けて着実に楽しみが増している感じ、既に堪らない…。笑
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