オール・ユー・ニード・イズ・キルのレビュー・感想・評価
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映画の作り方が上手い!
リセットボタンのある映画
主人公が何度も死に、何度も甦り、何度もやり直し、未知の侵略者の攻撃から人類を守ろうとする。正にゲームのリセットボタンが存在するような設定だが、この発想はなかなかユニークだ。
主人公が死ぬ度に最初の時間と場所にリセットされるが、記憶はそのまま。これがダメなら次はこっちの行動をとってみようと試行錯誤の連続。そのため、主人公が死ぬ度に観客は同じシーンを何度も見せられるが、その都度主人公の行動や選択が変わってくるので、意外と飽きることはない(映画では省略されているけど、その選択の場面に至るまで同じことを繰り返す主人公の苦労は相当のものだろうなと思わず想像してしまった)。
しかしこの作品、そのユニークな設定にだけに頼りすぎてしまったことが悔やまれる。リセットボタンという表現をしたが、登場人物が何ともゲーム的。死んでもまたやり直せるという特殊能力を使いすぎるあまり、死に対しての緊張感や恐怖が全くといっていいほど感じられないのだ。また、要所毎の試行錯誤も死ぬ度に選択を変えているだけなので、主人公自身の成長として捉え難い。同じ所でぶつかって、苦悩して、それでも立ち上がって…という描写が何とも薄味なのである。
もともとライトノベルが原作の本作。世界観や設定にケチをつけるのはナンセンスだが、主人公を中心に目まぐるしくカメラを回す映像やこれ見よがしに襲ってくる侵略者など何ともゲーム的な演出が目立つ。TVゲーム世代には受け入れやすいのかもしれないが、全体的な緊張感やカタルシスが今ひとつ足りないという印象が残った。
宣伝下手過ぎ!!
ちょっと単調かな?
最後がなぁ
映画化するのに難しいのては
ゴジラかトムクルーズか
アナザーストーリー
「実写化」と聞くと、原作を知る人間としては、日本映画やハリウッド映画によく現れがちな失敗パターンがどうしても頭をよぎりますが、本作は実写化作品としてとても完成されていた印象を受けました。
トム・クルーズを主演に据える為、主人公を壮年の将校に変えたことによって、青年の日本人新兵を通して見る物語とは、やはりだいぶ色の違うものになったようには思います。
ですが、原作の柱となる部分、主人公がループを繰り返す度に肉体的にも精神的にも強くなっていく兵士としての描写と、ループの中でリタに会う度に彼女への想いが深くなっていくケイジと、一方で彼の事を何も知らないリタとの関わりという人間的な描写の二つを、作品の大きな魅力として描こうとしている事が観ていてはっきりと感じられたので、原作読者の一人としては満足できるものだったと思いますし、逆に壮年の主人公だからできる感情表現、トムが映像の中で演じるからこそ表現できる主人公の魅力があって、原作の世界観をまた違った方向から楽しむ事ができ、アナザーストーリーという点でも見る価値のある作品だと思います。
原作との決定的な違いといえる結末については、観る人によって感じ方は様々だと思いますが、いかに物語として自然な流れであっても、寂しさが残るような結末が苦手な僕は、本作の結末で少しだけ救われたような感じがしました。
単純に面白かった!
日本原作+ハリウッド最強
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