「一作完結、最高の映画!」オール・ユー・ニード・イズ・キル すずかさんの映画レビュー(感想・評価)
一作完結、最高の映画!
一作完結ものでこんなに面白い映画は久々、いや、初めてかもしれない。
友人にオススメしまくっています。
何よりも片時も飽きずに、思わず身を乗り出して観続けられたことに驚いた。
テンポが非常に良いので飽きる暇がない。
何度もループするので、そのたびどこが変化したかを食い入るように見たくなる。
トム・クルーズのその反応も魅力的で面白い。
観客として観ている私たちにしか分からない笑いが、意外とたくさん詰め込まれていたのも好印象。
笑いとシリアスの比率も丁度良かった。
そう上手くは成功しない、失敗の積み重ねの先にある未来というのも新しい気がした。
戦闘シーンのCGも綺麗で迫力満点。
私は洋画の必ず男女の恋愛を不必要なまでに入れてくるところが好きではないのですが、
この映画はそういった感情が生まれることにも納得できました。
何より強い女性だったので、恋愛要素に振り回されすぎることもなく、映画の大筋にずっと乗ってくれていたのが良かった。
トム・クルーズは珍しく情けない弱い男でしたが、新鮮な姿に好感度アップ。
だんだん死ぬたびに成長していく中でも、人間味を失うことなく、大量の敵にかかっていく姿に惚れ惚れ。
原作は日本が舞台で、主人公は若者らしいですが。
私はこの映画の設定は本当に上手くやっていると感じました。
トム・クルーズにやらせたのが大正解。
彼の表情がどんどん険しくなっていく、そんな様は年いった人じゃないと説得力に欠ける。
原作はどうなのか分かりませんが、私は映画に花マルなので、たぶん読まないと思います。
日本原作というのがやけに宣伝文句に使われましたが、私あれは日本も何も関係ない気がします…。
プッシュの仕方がちょっと、作品とはずれていたように思います。
勿体ない!