「バトルシュミレーションゲーム」オール・ユー・ニード・イズ・キル 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)
バトルシュミレーションゲーム
桜坂洋さんのライトノベルを原作とした本作品は、原作の持つシュミレーションゲームのようなエンターテインメント性を強調したSFアクション映画になっている。
謎の侵略者「ギタイ」の攻撃により壊滅状態になっている近未来で、戦場の最前線に投げ込まれた主人公の悪夢のような死闘を描いていく。
主人公のウィリアム・ケイジ少佐は、投げ込まれた戦場でのある出来事によってタイムループに巻き込まれてしまう。
シュミレーションゲームで、所定のミッションをクリアしないと先に進めないのと同じように、主人公は終わりの無い戦いを繰り返していく。
そんな彼は、「軍神」のようなリタ・ヴラタスキ軍曹と出会い、彼女と共に戦い、鍛えられ、少しづつ活路を見出していく。
ゲームでプレイヤーが失敗を重ね、リロードすることでスキルアップするように、初めはヘタレな男だった主人公がどんどん逞しく「進化」していく。
ゲームでも「ラスボス」がいるように、本作品でも倒さなければエンディングを迎えられない「ラスボス」がいる。
果たして主人公たちは、クリア不可能なミッションをこなして「ラスボス」に辿り着き、それを倒すことが出来るのか?
戦闘用パワードスーツや「ギタイ」のデザインも映画用にアレンジし、原作の骨子はそのままに、ストーリーを大胆に脚色した本作品は、原作とは一味も二味も違うエンディングを迎える。
トム・クルーズ主演作品らしいラストは、映画原題である「Edge of Tomorrow」に相応しいと思う。
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