「SFアクションとしては合格点!」オール・ユー・ニード・イズ・キル M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
SFアクションとしては合格点!
大まかな展開は原作小説と同じ。
ただし結末は決定的に違う。原作はある意味悲劇的だが,映画版はハッピーエンド。どちらが良い悪いというのではなく,それぞれの個性と見るべきだろう。
エイリアンの外見はまるで「マトリックス」に出てきた「センチネル」のようだが,その凶暴さの描写は原作をはるかに上回ると思う。
「アルファ」と「オメガ」,そして時間のループの説明がかなり大雑把な印象なので,記憶や個人の能力は保持されたまま時間だけがリセットされることの重要性がやや理解しづらいかもしれない。
戦闘と訓練を何百回と繰り返すことにより「最強無敵の戦士」になれること,つまり「学習しながら死ねば強くなれること」の衝撃があまり伝わってこないのは残念。
とはいえ原作の秀逸なアイデアをうまくハリウッド的に料理したと思う。とても楽しめる娯楽作品に仕上がっている。
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