劇場公開日 2014年7月4日

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「3D吹き替え版で鑑賞」オール・ユー・ニード・イズ・キル うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.03D吹き替え版で鑑賞

2021年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とても楽しめました。
内容はさて置き、個人的な感想は「3Dいらんなぁ。」です。

おそらく、擬似3Dというか、2次加工した3D映像だと思われますが、映像のスピード感と、対象物の動きのバランスが悪く、迫力を感じませんでした。
これは、昨年公開の「マン・オブ・スティール」の時にも感じたバランスの悪さです。

動きの速すぎるものを、3Dで追っかけるときに、近くのものと遠くのものの動きのスピードとピントを、人為的にでも調整しないと、3D映像の迫力とリアル感を体感できないと思います。

さらには、冒頭で、この作品の世界観というか、人類が危機に瀕している状況をニュース映像を交えて解説して行きますが、この映像がハンパに3D化されていものだから余計に「嘘くさい」モノに見えてしまいます。だって、劇中でも、パソコンのモニターやTVで流されているニュース映像ですよ。どうしてそれが立体視できるのか考えたら興ざめです。

映画の文法的には、「世界はいま、こうなっている」という状況説明にニュース映像をはさみますが、必ず粗い映像で、場末のバーとかで、太った酔っ払いが愚痴りながらニュースを見ているような構図です。
その映像が3Dに見えることに、とても違和感を感じて、しょっぱな冷水をぶっかけられたくらいに冷めました。「こいつは、駄作の予感…」

ところが、そんな気持ちも吹っ飛ぶくらいにテンポのいいストーリーと、迫力の映像、スタントとVFX、CGのバランスが絶妙で、3Dの荒さ以外はさすがの映像のクオリティでした。トム・クルーズとダグ・ライマンが組んだら無敵ですね。

吹き替えの声も違和感なかったのですが、個人的には2D字幕版で見たほうが楽しめるのではないかと思います。

内容に関する感想は、他のレビューでもさんざん語られているので、まぁ、異論はありません。

ちなみに、私は原作もコミックも全く知りません。
そして、今回の映画は大満足でした。

2014.7.6

うそつきカモメ