「どうしても比べて見てしまう」インポッシブル GokiPinoyさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしても比べて見てしまう
確かに実話なんでしょうが、
日本人にとっては物凄くモヤモヤが残る映画かも。
津波のシーンも、病院のシーンも、
どのシーンを取っても、それはそれはトラウマティックなんだけど。
(特に病院でのシーンは「火垂るの墓」を想起させられ辛かった)
でも、それでも、敢えて言いたくなってしまうのは、
実話の(再現フィルムっぽい)映画ではなく、
日本人は実体験、もしくは実写をリアルに見ちゃってるから。
くどいようだけど、確かに実話であっても、タイトルが示すように、
他の被災したほとんどの人たちにとってはフィクションなんですよ。
ほとんどの人たちは、家族と再会すること叶わず、
子供を失い、家を失い、故郷を失ってしまった。
これはこれで別モノとして見れば良く出来た映画なんですが、
でも見終わって、、、余韻が残ってないんだよなぁ。
なぜか?
ラストシーン、旅行者は自分の家に帰って行きましたとさ。
めでたしめでたし。
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