劇場公開日 2013年6月14日

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インポッシブルのレビュー・感想・評価

全59件中、1~20件目を表示

3.5【89.4】インポッシブ 映画レビュー

2025年11月14日
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本作は、自然災害の圧倒的な破壊力と、その中で翻弄される人間の生々しい感情、そして家族の絆という普遍的なテーマを、極めて高いリアリズムをもって融合させた、稀有な完成度を誇る傑作である。津波の描写は、特撮やCGの技術を駆使しながらも、その恐怖と破壊の規模を観客に「体験」させるレベルにまで高められており、単なるスペクタクルを超えた、まさに衝撃的な映像体験となっている。
家族が離散し、極限状況の中で再会を渇望する物語は、往々にして感傷的になりがちだが、本作は過剰なメロドラマに陥ることなく、被災地における混乱と、見知らぬ人々の間に生まれる慈悲や助け合いといった人間の尊厳を、冷静かつ感動的に描き切っている。災害という理不尽な現実を突きつけられた時の、個々人の内面の葛藤と成長が丹念に描かれており、単なる「奇跡の物語」以上の、生と死、そして希望についての深遠な考察を促す。その心揺さぶるリアリティと、カタルシスに至るまでの周到な構成は、批評的に見ても揺るぎない評価に値する。
監督・演出・編集
ホアン・アントニオ・バヨナ監督の演出は、極めて緻密かつ大胆である。津波襲来のシークエンスは、映画史に残るほど強烈なものであり、水の動き、音響、そして人物の混乱した視点を巧みに織り交ぜることで、観客を濁流の中に引きずり込む。これはVFXの勝利に留まらず、その後のマリアの身体的な痛みや、ルーカスの精神的な動揺を際立たせるための、計算し尽くされた見事な導入部となっている。
また、災害後の病院や避難所の描写は、雑然とした中で展開する人々の小さな交流や絶望を、ドキュメンタリータッチで捉えており、演出の深度を示している。編集(エレナ・ルイス)は、離れ離れになった家族のストーリーラインを巧みに交差させ、観客の感情的な緊張感を維持しながら、再会への期待を高めている。その緩急のつけ方は絶妙であり、特に津波の静寂と、その後の混乱の対比は、見事なリズムを刻んでいる。
キャスティング・役者の演技
キャスティングは本作の成功の鍵であり、主要キャストは極限の感情を内包した説得力のある演技を披露している。
ナオミ・ワッツ(マリア・ベネット):
家族旅行中に津波に巻き込まれ、重傷を負いながらも長男ルーカスと生き抜こうとする母親。ワッツの演技は、身体的な苦痛と、子供を守り抜こうとする強靭な精神力の両面を、説得力あるリアリズムで表現している。濁流の中で藻掻き、傷だらけになりながらも生きる意志を燃やすその姿は、痛々しくも崇高である。彼女の目の中に宿る恐怖、絶望、そして一縷の希望の光は、観客の心を深く揺さぶり、この困難な役柄に確かな信憑性を与えた。この卓越した演技は、第85回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるという形で、批評的にも正当に評価された。
ユアン・マクレガー(ヘンリー・ベネット):
妻と長男と離れ離れになり、残る二人の幼い息子たちと共に、決死の覚悟で家族を探し続ける父親。マクレガーは、絶望的な状況下での無力感、愛する者を失うかもしれないという恐怖、そして僅かな可能性に賭ける父の強さを、抑制された演技の中に滲ませている。彼の涙や、無線電話での短い会話の中に凝縮された感情は、観客に深い共感を呼ぶ。混乱の中、他の被災者への配慮を忘れず、人間的な優しさを失わないヘンリー像を、静かに、しかし力強く体現した。
トム・ホランド(ルーカス・ベネット):
津波に遭い、母マリアと行動を共にすることになる長男。ホランドは、この映画が公開された時点ではまだ幼いながらも、母親の傷を前にして、それまでの甘えを捨て、急速に大人へと成長していく複雑な思春期の少年を見事に演じ切った。特に、恐怖を乗り越えて他の被災者を助けようとする献身的な行動、そして再会を信じて諦めない強さは、感動的である。彼の瑞々しくも力強い演技は、この作品における「希望」の象徴としての役割を担い、キャリア初期における決定的なブレイクスルーとなった。
サミュエル・ジョスリン(トマス・ベネット):
ヘンリーと共に、行方不明の母と兄を探す次男。幼いながらも、兄ルーカスとは異なる形で、不安と寂しさに耐える姿が印象的である。
脚本・ストーリー
セルヒオ・G・サンチェスによる脚本は、実話を基にしながらも、物語の構成を見事に整理している。スマトラ沖地震という巨大なスケールの災害を背景に置きながら、焦点はあくまで「ベネット家」という一つの家族のサバイバルと再会に絞られている。これにより、観客は普遍的な感情移入を可能とする。
物語は、予期せぬ津波の襲来をクライマックスとして描き、その後はマリアとルーカス、ヘンリーと二人の弟たち、それぞれの視点で展開していく。この二つのストーリーラインが、再会という一点を目指して収束していく構成は、サスペンスと感動を効果的に高めている。特に、ルーカスが母親の指示で他の人々を助け始めるエピソードは、単なるサバイバル物語を超え、「生きる」ことの意味を問いかける、精神的な成長物語として機能している。
映像・美術衣装
オスカー・ファウラによる撮影は、作品のリアリズムを担保する上で不可欠であった。タイの美しいリゾート地の描写から、一転して泥と瓦礫に覆われた被災地の生々しい風景まで、コントラストを際立たせている。特に津波のシーンは、水しぶきや泥の質感までをリアルに捉え、その圧倒的な力を見せつける。美術(エウヘニオ・カバジェーロ)と衣装は、災害の傷跡を緻密に再現しており、被災者の衣服や、マリアの傷跡の生々しさは、観客に強い印象を与える。その細部にわたる徹底した再現性は、物語の切迫感と緊迫感を高める上で重要な役割を果たしている。
音楽
フェルナンド・ベラスケスが手掛けた音楽は、過剰に感情を煽ることなく、映像と物語に寄り添っている。荘厳でありながらも叙情的なスコアは、津波の猛威を映し出す場面では恐怖を、そして家族の再会が近づくにつれては希望を、静かに、しかし確実に観客に伝播させる。ベラスケスの楽曲は、災害の描写における緊張感と、人間の内面的な葛藤における繊細な感情を繋ぐ、重要な役割を果たしている。
受賞・ノミネート
本作は、その芸術性と社会的な影響力が国際的に認められている。主演のナオミ・ワッツは、第85回アカデミー賞において主演女優賞にノミネートされたほか、第70回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされている。また、本国スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞においては、作品賞を含む14部門にノミネートされ、監督賞、美術監督賞、撮影賞、編集賞、音響賞の5部門で受賞を果たすなど、批評家からの高い評価を確立している。

最終スコア表記
作品[The Impossible]
主演
評価対象: ナオミ・ワッツ
適用評価点: A9
助演
評価対象: ユアン・マクレガー, トム・ホランド
適用評価点: A9
脚本・ストーリー
評価対象: セルヒオ・G・サンチェス
適用評価点: A9
撮影・映像
評価対象: オスカー・ファウラ
適用評価点: S10
美術・衣装
評価対象: エウヘニオ・カバジェーロ
適用評価点: B8
音楽
評価対象: フェルナンド・ベラスケス
適用評価点: B8
編集(減点)
評価対象: エレナ・ルイス
適用評価点: -0
監督(最終評価)
評価対象: ホアン・アントニオ・バヨナ
総合スコア:[89.375]

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honey

3.0災害ドラマとしてはよく出来ている・・・が、

2024年11月4日
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Jax

3.5地震、津波、怖すぎ。 離れ離れになった家族の物語。ちょっと無理矢理...

2024年11月3日
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地震、津波、怖すぎ。
離れ離れになった家族の物語。ちょっと無理矢理の離れ離れ感。子ども置いてくなよ。ドラマチックを狙ったニアミスもちょっとイライラ、韓流ドラマかよ(笑)
感動とまではいかなかったが、ディザスターパニックとしてはまずは合格点。楽しく、いや怖くか、みられます。

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はむひろみ

4.0津波の怖さを体感、そして家族の絆の強さを感じる作品

2024年8月14日
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泣ける

悲しい

怖い

2004年に起きた、スマトラ島沖地震における実話を映画化した物語。
家族5名で、クリスマスにタイのリゾート地へバカンスを過ごしている時に、スマトラ島沖地震が発生しリゾート地を津波が襲い、家族がバラバラになってしまうが、お互いが家族の無事を信じ絶望的な中を歩んでいく姿が描かれている。

この映画を鑑賞する中で、改めて津波の怖さを知ったし旅行先で災害に遭った時の大変さを、映画を通して感じることが出来た。

また、どんなに絶望的な状況にあっても、どう行動していくことが大切なのかも逆に教えられた映画でもあった。日頃から常に災害に備えておく、例えば旅行先でも避難場所などの確認や連絡の方法など。

この映画を鑑賞している時に、日向灘で大きな地震があり南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されていたので、今という時期に鑑賞して良かったと思えた作品でした。

大変な状況に置かれた時、自分だけでなく困っている人を助けられるのかも大切なのだと感じた作品でした。

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BANAO1975

5.0生き抜くことの素晴らしさ!家族の絆を想う刻。

2024年6月16日
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泣ける

幸せ

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ratien

3.5 まずは救いのある話でなりより。ただクリスマス休暇を海外で過ごすこ...

2024年3月22日
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 まずは救いのある話でなりより。ただクリスマス休暇を海外で過ごすことが出来る「特権階級」である白人に焦点を当て過ぎているのが気になってしまった。

 一応、劇中で表現はされているものの、外国人観光客をいち早く救出したのはタイの現地人であり、彼らも被災者であるはず。タイの現地人視線からもこの災害を表現して欲しかった。最後に主人公がチャーター機でシンガポールの病院に脱出するシーンはこの視点問題の最たるもので、脱出できない人がほとんどであっただろう事実を考えると複雑な気持ちになった。

 少なくともエンドロールで家族5人のその後をテロップで入れるべきだろう。

 海外のサイトを検索したところ、マリア(マリア・ベロン)は医師として活躍継続、ヘンリー(エンリケ・アルバレス)は難民支援NGOでボランティアとして活動、ルーカス(ルーカス)も医師として活躍、トマス(トマス)・サイモン(サイモン)はライフガードを目指して勉強中とのこと。被災経験がその後の人生に影響していることが伺える。

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疲れたおじさん

4.5力強いストーリー

2023年11月28日
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怖い

興奮

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parsifal3745

4.0❇️スマトラ沖地震災害。ある家族の実話。オススメ

2023年8月11日
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泣ける

怖い

幸せ

インポッシブル

2004年🇹🇭タイ カオラック
(2004年スマトラ沖地震)

休暇で日本からリゾート🏝️に来ていた家族に巨大な津波が🌊押し寄せ、家族はバラバラに!

瓦礫と一緒に流されて母親は大怪我していた。

家族は無事なのか?スマトラ沖地震の災害で一つの家族の実話を描いた愛と感動のストーリー

◉86B点。
❇️母親の大きな愛、息子の成長。そしてダニエルの結末を伝えるシーンがすごく良かった。
★彡これは感動です。こんな出来過ぎとも思えるストーリーが実話とは凄いです。オススメ!

🥲😢🫣🤕🫂👨‍👦‍👦👩‍👦🌊💦🎬🛩️🏖️🩺🛏️❤️‍🩹💮🆘

シネマ津波 シネマ震災 シネマ実話 シネマ家族 シネマ葛藤 シネマ生死 シネマ限界 シネマ不穏感 シネマ体当たり演技 シネマ演技 シネマ2004 シネマ2000年台 シネマ痛み シネマ生き地獄 シネマできる事 シネマ成長 シネマ息子 シネマ愛 シネマすれ違い シネマ願う シネマ再会 シネマ頑張れ シネマ神頼み

🟡見所

1️⃣母親の人助け精神に感動。
★彡息子が受け継ぐ流れには涙が出ます。

2️⃣ナオミワッツさんの体当たり演技も凄い。
★彡リアルを感じる色気封印し体当たりな演技に共感。

3️⃣人には優しく‼️
★彡困った人を助ける!
★彡長男が母にある伝えた事とは?😢

4️⃣可愛く、そして成長する子供達。
★彡家族は最強だ‼️

5️⃣津波の恐怖‼️
★彡メイキング映像もYouTubeで見れます!

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シネマを喰らう

3.5赤いビーチボールに託された家族の絆は、水中に沈まない

2023年7月25日
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2004年の12月26日にスマトラ沖地震から発生した大津波に襲われたスペインの五人家族が、幾多の苦難を乗り越え再会を果たすまでの実話を基にしたディザスター(災害)映画の感動作。ビーチリゾートとして世界的に名高いタイのプーケット島から北に位置するカオラックが舞台となり、美しい海の地上の楽園と呼ぶに相応しい観光地が一瞬にして廃墟となる自然の脅威と、過酷な状況に置かれても諦めない強い絆で結ばれた家族愛が描かれている。地震発生から2時間30分以上過ぎてから津波が到達しても、地震の情報と津波を知らせるシーンが無いのは、この時代の大地震への警戒意識の低さと津波の恐怖に関する無知故の時代背景だからだろう。災害から9年を経て制作されたこの映画には、2011年の東日本大震災の衝撃を含めての、人類への警告のメッセージを感じ取れる。

しかし、映画が描いたのはあくまで主人公ベネット家の互いに思いやる心の美しさであり、津波のシーンは家族の視点からがメインで、パニック映画のスケールを目的にはしていない。そこが良かった。津波に飲み込まれるシーンは、母親マリアと長男ルーカス二人に絞り、瓦礫と泥まみれの水中シーンを的確に映像再現している。そしてこのマリアを演じたナオミ・ワッツの渾身の演技が素晴らしく、足に重傷を負いながらも医師の知見を活かし冷静に状況判断するマリアの人間的な胆力を見事に表現している。と共に、舞台ミュージカル「ビリー・エリオット」で才能を開花したトム・ホランドが映画初出演とは思えない演技を披露していて、正直驚いた。このときトム・ホランドは、15歳ぐらいだろうか。母と言い争いながらもダニエル少年を瓦礫の山から救助したルーカスが、父親と再会出来て喜ぶ少年を病院内で見詰めるシーンがいい。離散した家族をめぐり逢わせようと名前を聴きだし奔走するシークエンスと共に、心温まる脚本の良さ。そして弟のトマスとサイモンふたりに再会するクライマックスの一つに観る、この子役たちの上手さ。お涙頂戴と分かっていても、そこまで持っていく展開と演出の作為が自然だし、ユーモアもある。父親ヘンリーのユアン・マクレガーは、見せ場が少なく全体に抑えた演技で悪くは無いが、子役たちに主役を譲った形になった。ゲスト出演のジュラルディン・チャップリンが印象的な役割で、短くも存在感を示す。

イギリスの俳優をキャスティングして英語の台詞を使用したスペイン映画で、スタッフはスペインの人たち。どちらにしても子役の扱いが巧いのは、これまでの長所から予想できるが、それが作品の良さとなり、映画のテーマを素直に伝えてくれる。ワッツとホランドの名演が、感動と衝撃と共に心に残る佳作でした。

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Gustav

4.5優しさと愛を見直したいときに見る映画

2023年1月20日
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未曾有の災害に見舞われながらも、優しさとは何かを感じさせてくれる映画。

兄弟愛、親子愛、夫婦愛、家族愛。

優しさとは何かもう一度思い出したいときに絶対見たい。

この手の映画はなかなかハッピーエンドはないが、心の底からハッピーエンドで良かったと思える映画。

ただ、やはりその裏では多くの不幸があるのも事実。

もう一度、スマトラ島沖の地震・津波で亡くなられた方に哀悼の意を込めて。

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hiro

5.0何度も泣いてしまった

2022年11月8日
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百太郎

4.0【大津波に襲われたタイのリゾート地で、母と家族を守るために奔走する若きトム・ホランドの姿が沁みる作品。日本の企業のBCPは大丈夫か、と思ってしまった作品でもある。】

2022年9月13日
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悲しい

怖い

幸せ

■2004年、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)夫妻と3人の息子はタイのリゾート地、カオラックで休暇を楽しんでした。
 そんななか、スマトラ沖でマグニチュード9.1の地震が発生。
 これにより発生した巨大津波はタイにまで押し寄せ、一家を飲みこんでしまう。家族は離れ離れになり…。

◆感想

・3・11を経験しているので鑑賞を控えていたが、昨晩鑑賞。
 所謂、ディザスタームービーであるが、平地である島での津波に襲われるシーンは、恐ろしき事、限りなし。

・今作の見所は、若きトム・ホランドが、母を助けるシーンと、離れ離れになってしまった父(ユアン・マクレガー)を探すシーンである。
ー 彼は、他の家族の為以外にも、奔走する。彼の善性を感じる。-

<東日本大震災を経験している我々日本人にとって、今作で描かれている事は決して他人事ではない。
 死に直面した人間が、生きる意味と喜びを見い出す姿が頼もしい。
 奇跡的に家族全員が助かったラストシーンには感動する作品である。>

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NOBU

5.0リアル

2022年1月25日
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ゆい

4.5濁流の恐ろしさを痛快する映画🎬

2021年6月12日
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感情の起伏がない自分が感情を露わにする程、描写がリアルで悲惨でした。

あるシーンで父親が、
『 1番怖かった時が分かるか。濁流に呑まれた時じゃない、独りぼっちだと思った時だった 』
そう言って離散した家族を捜し回る時は、手を握ってお願い。見つけて。とどれだけボルテージが高まったか😖

-0.5は怪訝に思う節があったので、訳を尋ねたいと思った

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vanus_21

5.0インポッシブル

2021年3月13日
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m@_@m

4.0すんごい映画だった

2020年12月25日
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すごくよくまとまっていたと思う
もうすんごい映画だった。

すんごい
ストーリーが非常に良かったのでGoodでしたね。
個人的には1時間50分というのが「これはいい映画な予感」を感じさせました。
映像表現、映画としてのストーリー、エンタメとしての要素、伏線や小道具、そして背景。

映画としてよかったわ。

確かに少しわざとらしさは感じたが、なんかそのわざとらしさも嫌じゃなかった。

事実としてのノンフィクションというより、誰でも食後に楽しめるエンタメ要素もあったので個人的に評価が高い。なんかすんごい僕は好きだなーって。

あんな夢見ながら眠ったら、睡眠薬切れて一気に起きちゃうよな!!って感じも好きでしたね。

そりゃスパイダーマンになっちゃうよなーて思いました。

正直、見るまでは★3くらいだろうと思ってたのですが、津波の中の表現がすごすぎて、★4となりました。

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asa89

2.0スマトラ沖地震についての事実や思いなど得るものはなし

2020年11月1日
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ホワイトウォッシュと呼ばれるキャスティング問題について、これまで映画を観るとき気になったことはなかったが、この映画は(ホワイトウォッシュとはちょっと違うかもしれないが)違和感を感じた。
タイ南西部の、外国人観光客が多いリゾートエリアで津波によって家族に起こった事実を基にした話だが、映画内では中心となる白人家族の他、彼らと密に関わったり主な演技をする出演者はほぼ白人。ローカルが出てくるのはここがアジアであるという設定を感じさせる程度。白人達だけで分かち合ったり悩んだり協力しあったり。
ケガで意識を失った主人公を地元の人間が助け手当てをしたが、彼女が意識を取り戻したときローカルの人達はただ取り囲み心配そうに大人しく見つめている。それに対し主人公だけが「ありがとう。ありがとう」と涙を流しながら発言。アジア人は純粋無垢で大人しい人達といった設定感じなんだろう。タイやタイ人はそんな国や人柄ではない。病院スタッフが、院内で死んだ人間が身につけていた貴金属を盗んだと一瞬思わせるようなシーンあり。タイでも地域性はあるだろうがタイ人はただ大人しかったり相手が白人だからと臆して大人しくなるような国民性ではないし死人からアクセサリを盗むようなデリカシーがないもしくは貧困がそこまでひどい国でもない。ボッタクリはいるが街でスリや犯罪に巻き込まれる事を常に心配しなければいけないような国ではない。その他、違和感を感じる設定いくつかあり。
この映画は、実際に災害にあったこの地や人々を知ろうとする作業なく作品がつくられたのだろう。このアジアの地を舞台とした、白人に巻き起こった白人達の物語であり、彼らの、困難に立ち向かう勇気や少年の成長、家族愛の話である。この国である必要はノンフィクションという謳い文句がつかなくなるだけであり作品に全く影響はない。

私は、過去に起こったスマトラ沖地震というとても大きな出来事とそれにまつわるそこで起こったドラマを映画を観て知り感じたかったのだと思う。他の映画を観るときもそうだと思う。事実を基にした映画ということで尚更そうだったが、この映画はそういうものはなかった。最後「○○家族が体験した出来事をもとにした映画である」と画面に流れたが、ノンフィクション映画によくある、物語最後やエンドロールでの事実の振り返りや説明なども一切ない。
この災害が起きた過去の事実に対して、思いやリスペクトはないのだと思った。それが映画にとって必要ではないということなのかもしれないが、結果見終わったあと、内容は陳腐なものに感じ、心に語りかけてくるもの、印象付けるものとならなかった。

全体的に皆さんの評価は高いようだが、この大災害を題材にしておいて、その事実へのリスペクトが何もないこと。このような内容では、ノンフィクションだろうがフィクションでつくろうが大差ない。ストーリーがよかったとしても、映画として評価するに値するものと思わない。

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ひとし

4.0ナオミワッツ、子役の演技が良い

2020年9月20日
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スマトラ地震の津波を題材にしたらしいが、ハッピーエンドで終わって一安心。
主演のナオミワッツも子役も演技が素晴らしく引きこまれて観ることができた。
実際にはもっと過酷で壮絶な体験をした方々が多いと思うが、津波の恐ろしさ、家族愛を深める良作。

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TMNN

4.0津波がリアルで波に呑み込まれていく恐怖を体感しているかのように現実...

2020年9月5日
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津波がリアルで波に呑み込まれていく恐怖を体感しているかのように現実味がある。一瞬にして全ての景色が変わってしまう自然災害の恐ろしさとともに人間の優しさ、逞しさもきちんと伝えてくれる。数日間で成長していくルーカス役のトム・ホランドの演技力が素晴らしかった。

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tsumumiki

5.0役者よ、良く頑張っだね。

2020年6月8日
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結構衝撃的な作品。私達、日本人には大津波の記憶が残ってるので、見たくない人も沢山いるのは理解してる。

でもさこの作品凄い役者根性なんよー。ナオミワッツ大好きな女優だけれど、汚い格好で演技も上手いし、本当に涙する良い映画。

少年役の演技がナオミ以上に凄い!凄い!凄い!とても自然な演技でなんだこの子はとずっと思ってた。

後から分かったのはトムホランドだって、あのスパイダーマン!!
驚きました、演技も上手いはずです。
家族の愛を描いた本作は必見です。

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ken
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