聖☆おにいさん(2013)のレビュー・感想・評価
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チケット売り「成人ですね」・2人「えぇ、聖人なんです」
映画「聖☆おにいさん(2013)」(高雄統子監督)から。
普段、あまり漫画を読まないので、知らなかったけれど、
この作品を推薦してくれたのは、私が敬愛する70歳の女性だったし、
「聖人イエスとブッダが東京・立川で過ごす日常を描いた
中村光の人気ギャグ漫画をアニメーション映画化」との解説に、
もしかしたら、ギャグ満載?と期待して観たら、期待以上で笑い転げた。
私のアンテナに引っかかったフレーズをメモし始めたら、
「イエスとブッダ」の会話を全部メモすることになるほど面白かった。
今回ばかりは一つに選べないほど、私にはストレートに響いた。(笑)
しかし、あえて選ぶとすれば・・2つ。
一つは、2人でディズニーランド風の遊園地で、入場券を買うシーン。
チケット売り「成人ですね?」
プッダ「聖人料金があるんですか。聖人料金が設定してあるなんてさすがだね。
イエス「まったくだよ、他の神様もお忍びで来るのかな?」
チケット売り「成人ですね」
2人「えぇ、聖人なんです」(文字にして楽しさが伝わるか疑問だけど)
もう一つは、年初めの初詣・おみくじのシーン。
「おみくじ引いちゃおうか?」
(凶 はしゃぎすぎで我を忘れぬよう) (凶 年相応の落ち着きを)
「ものすごいメッセージ性を感じるね」
「うん、これは完全にばれてるよ。ここの神様に」
「とりあえず、謝って、結んで帰ろうか」
この、なんとも言えない会話が、疲れた頭を吹き飛ばしてくれる。
もっともっと好みのギャグが溢れていたアニメ版だけど、
実写版を観ようかどうか、迷っている私がいる。(汗)
神様仏様だってのんびりしたい
イエスとブッダがバカンスで下界ライフを満喫するギャグ漫画をアニメ映画化。
漫画の存在は知ってはいたものの読んだ事は無かったが、肩の力を抜いて楽しめた。
二人が暮らすのは、何故か立川の安アパート。
貧乏浪人生みたいな身なりで、シャツには二人に因んだ文字。
しかも常にペアルックで、端から見れば、日本滞在中の外国人ゲイカップル。
突っ込まずにはいられない(笑)
二人が織り成すカルチャーギャップ(神様ギャップ?仏様ギャップ?)がゆる〜く笑わせる。
銭湯のじいちゃんに「生き返るよ〜」と言われたイエスは「一度復活してますが」ププッ(笑)
女子高生に「ジョニデに似てね〜?」と言われ、興奮すると聖痕から出血、プールでは思わず神様の奇跡!
そして、ヤクザのあんちゃんに何処ぞやの二代目と勘違いされ、慕われる。
少々フランクなイエスに対し、マメで倹約家のブッダ。スーパーの特売で買った89円の大根が向かいの八百屋で78円で売られていて大ショック!
普段は穏やかな仏様スマイルで、時折後光が差し、プールのシャワー中に悟りを開く。
また、小学生の悪ガキに執拗に額の点を狙われる。
何気ない日常をスローテンポでほのぼのと描き、まるで「けいおん!」みたいな癒やしの一時。
特別事件が起こる訳でもないので、90分が少し長くも感じられるが(悪ガキ小学生のエピソードは蛇足?)、日常の些細な一つ一つの喜びが人の営みの最大の幸福であると、二人が教えてくれているようだ。
イエスの声を森山未來、ブッダの声を星野源が務め、違和感は無い。
「ちびまる子ちゃん」のような時々突っ込む淡々としたナレーションも愉快。
宗教も笑いになるとはね〜。
だけど、熱心なキリスト教徒や仏教徒がこの作品を見たら、果たしてどう思うんだろう??
どうでもいい事だけど…映画化されると聞いた時、「テルマエ・ロマエ」風の実写化かな?と思ってた。
申し訳ないがこれはちょっと
違うんじゃないでしょうかね……。
原作はすべて所持です。
結構前に劇場でみました。
見終わって一言「あれ?宗教系ネタなくね?」でした。
ごっそりいかれてます。原作っぽいのを期待して見に行ったので残念感もひとしおでした。
短篇がちょいちょい(この辺結構眠い)でメインが小学生三人。コンビニの兄ちゃんが原作よりも出張る。あれ?掘り下げるのそこですか?って思ってしまいました……。
期待してただけに、落差も激しかったです。
期待しなければ楽しめたのでしょうか。
正直、劇場版でなく地上波アニメの方がまだマシだったと思います。
というか、この作品自体アニメに向いてないような気もしてきました。
原作ファンにはあまりおすすめできないです。
しかし映画→原作でも少々違和感を感じそうです。
オリジナル部分が原作の良さを潰している…
この作品は話題になる前から大好きで、
祖父母は仏教と父母と自身はキリスト教
という感じの環境で育った自分としては、
本当に良く書かれている作品だ!っと
周りの人間に薦めていたのですが、
誰にも興味を示されず。
挙句ブレイクした頃に「これ面白いんですよ!」
等と薦めた奴らに逆に薦められる始末。
っというどうでもいい話は置いといて…。
そんなこともあり、この作品って
物凄く宗教ネタをこういう視点でも見れるよね?
って点や宗教上の重要視されている奇跡や逸話を
ポンポンとネタにしてしまうのが本当に面白かったのですが、
映画の部分はせっかくの面白い部分を、
オリジナルパートが圧迫してしまい、
ネタが少なくて本当にがっかりでした…。
でも原作パートは本当に面白くできており、
もう振りの時点で来るぞ!来るぞ!
って感じでネタが出る前に原作組は
吹き出している感じでした。
原作を見ているとやっぱり二人は聖人なんですが、
オリジナルパートになってしまうと、
庶民じみた普通のお兄さんっていう印象を
強く出そうとしてしまい、違和感も半端無い。
それでも立川を紹介するような二人の生活や、
溶け込んでいる感じは嫌いではないですが。
大家さんとの距離感とか近所の人との人間関係とかが
広がり過ぎて、妙に距離感があるのが…。
子供の話の部分に至ってはつまらな過ぎて
苛々したくらいです。
和尚さんの話や、絵馬の話のカット。
ネ申キターの部分のカットなど残念な点は多かったですね。
でも是非続きを作ってほしい作品ではあります。
できれば今度は原作メインで。
ほのぼの
イメージ通りでした!
原作の雰囲気を壊さずに上手く映像化していたと思います。声やBGMもぴったりで、イエスとブッダの世界にすんなり入っていけます。
館内では終始クスクス笑いが起こっており、ほのぼのした気持ちで見れました。
初っ端の絶叫マシンのシーンは映画ならではの迫力があり、自分もブッダ達と一緒に乗っている気持ちになれましたが、その他についてはこれは映画でなくても良いのではないかな〜とも思いました。
(コミック限定版付属のDVDでも十分世界観を楽しめたので)
個人的に大好きなイエスとヤクザさんの出会いのエピソードが入っていたのは嬉しかったです!!!
あとはオリジナルストーリーがもう少し入っていたら嬉しいのと、
次回があったら是非天使達にも活躍して欲しい!
なかよしの友だちっていいなあ
エヴァンゲリオンの封切り日に流れた予告でチェック。ようやく観に行きましたが、昼寝するブッダのオープニングから、ほわりと笑ってしまい、そのままずっと、笑っているあいだに終わってしまいました。
般若心経は思わず一緒に唱えていました。プールの奇跡、聖痕から流血、集う大天使、鶏→七面鳥→暴れ牛、冷えるサウナ、見つめてしまったTシャツの柄と、苦言と接待の仕込み付おみくじ、なんといっても、後光ネタと、たっぷり堪能できました。
入場プレゼントで、前日譚コミックも入った小冊子ももらえて、うれしかったです。
のんびりした音楽もぴったりで、穏やかに劇場をあとにできます。
原作の空気感は良く出ている・・けれども
原作は全巻読んでいる状態で、鑑賞。
原作の空気感は良く出ていたと感じた。
あのまったりした感じを良くだせたなぁ〜と思う。
また、作品の良さを消さずに上手く映画化されているな、とも感じた。
そして、思っていたよりも悪くはない。
原作が、1話完結型なので、映画にするには、少々辛い部分があるのは、
仕方ない。しかし、それを季節毎のエピソードで上手く繋げているのには、
好感を持てた。
また、原作で出てきた小道具が、違う季節に移るといきなり部屋に置かれていたりして、途切れている間にも物語は進んでいる。
という魅せ方の工夫があり、こういうのは、映画としてステキな演出だなと思う。例えば、仏像とか、新撰組の半被とか...。原作ではちゃんとエピソードとしてあるけれど、あえて出していない。
でも、季節毎に話が途切れてゆくので、ブツブツ千切れた感じを持つのも確か。20分程度のアニメを続けて観ているような気分になったなと。
他方、夏のエピソードのガキ大将の話は、どうかと思った。
主人公は、あくまでもあの二人なので、人間の子供目線の話はいらないんじゃないかなと思う。割り箸鉄砲で狙うのは別にアリだと思うので、脇役として狙うという話であって欲しかったな。
また、途中までは、画面の端の方で宇宙キターとやっていて、(多分、子供が部屋でテレビ観ながら言っていた気がする)その演出は良いなと感じていたのに、くどい位に、それもメインで宇宙キターが入ると・・・食傷気味にもなる。フォーゼは嫌いではないので、ちょっと嬉しかったが、あそこまでやると、話が分からなくなるなと、残念な感じになった。
でも、何故フォーゼ??
個人的には秋の話が好みかな。程よいハズシ具合いが、ヒットした。
あの二人が特売に来ないなんて、何かあったのかしら?と街の人が会話しているのは、好きなシーンだ。
声優がプロでないので、どうだろうかと思っていたが、割と合っていたのでは、と思う。好みの差かも。
私は映画になって、主人公の二人のやり取りが、ややBLよりに一歩踏み込んだ感じを受けた。多分、話し方のせいかなと思うが。もうちょっとその当たりのバランスを考えても良かったのではないかなと・・。正直途中、何度か引いてしまった。
でも、これでいいのかな?良く分からないが。
千円☆おばさん。
原作をまったく知らずに予告を観たので、その時は笑えた。
なんでイエスとブッダが下界(というか立川)に住んでるの!?
その発想と着眼点には、ナーイス♪と思ったのだが、
実際に観てみると、ビックリ仰天しちゃうほどの面白さはない。
入場特典の漫画冊子とその予告が彼ら降臨の総てであって^^;
あとはほのぼのと日常が描かれているだけ…(ときどき奇跡が)
う~ん、、面白いか面白くないかというより、これは好き好き。
笑っている人もいたけど、クスクスって感じかな。
しかしホ~ントゆるゆるなのね、描かれ方が。スローペースな
日常を、アニメで記すとこうなるのか…(感心)なんて思ったり。
天界の様子は今作ではほぼ描かれていないので、
偉大なる(本来は)二人が、立川ライフを満喫している様子と、
その立川の見所紹介といった感じが続く…。
春夏秋冬を描いているので、それぞれの季節感も満喫できる。
確かに住みやすそうで、周囲の人々の温かい感じが心地良い。
でもこれっておそらく人間であっても、そう感じそうだよな。
何しろ面白い風貌の二人であるため、周囲の関心が絶えない。
ジョニデに激似!だの、エ!それ髪の毛だったの?だの、
興奮して流血するイエスと、悟ると後光が差してしまうブッダ。
いや、確かにそうだよねぇ~(爆)なんてクスクスと笑えたけど。
しかしこんな風に、彼らも休暇を満喫できたらいいのにねぇ。
なんて大きなお世話ながら、日本っていい所でしょう~?と
オリンピック招致とはまったく関係なく、そう思ってしまった。
いろんな意味であらゆる祝い方を間違えているけどね^^;
でもケーキにサンタが乗ることで大喜びする平和な国なのよ。
他国の祝い事をまるで自分の国が発祥のように祝っちゃうし。
お許しくださいね。あははは…^^;
声優二人、イエス役の森山未來は巧いと分かっていたけど、
ブッダ役の星野源の声が、役にピタリとハマっていて好感触♪
あ、この人ミュージシャンだから、もともと声がいいのか^^;
ユルユルゆっくり…としたペースで会話が織り成され、といって
眠たくなるほどではないんだけど、やっぱり昼寝でもしたくなる…
そんな意味では、観ている方も癒されていたのかしら。
(今度おねえさんで作ったりできない?あ^^;それって危険かしら)
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