「問題提起をしてはいるが、」くちづけ ホリファーさんの映画レビュー(感想・評価)
問題提起をしてはいるが、
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舞台風で、ある建物内だけで話が進行していく。
テーマは良くて、直接のストーリーである、介護する家族の病気とか、障碍者の家族の結婚とか、という話以外にも、
障碍者への手当てが搾取される問題とか、家庭内でいじめられる話とか、冤罪にはめられがちとか、そういうのまで含めるといろんな話題を盛り込んで触れている…
はずなんだが、どうも話は短絡に終わってしまって、あまり共感できるところがなかったのだよ。
期待しているような感動も、やるせなさも、どうも湧いて来ずじまい。
演じている障碍者が、いかにも演じている風な障碍者だし、暗くなりすぎないよういろんなところにコミカル感を詰め込もうとしたために、
自分にとってはリアリティに欠けすぎてしまったのかもしれない。
しかし、これを見ることをきっかけに考えさせられることはたくさんあって、
犯罪者にならないために障碍者の娘を手に書けるなんて、健常者は下手な知的障碍者より頭が悪い。とか、
障碍者は障碍者を信用するが、健常者は健常者を信用しないのか。とか、
本当は健常者と呼ばれている人が、自分以外の人を助けることができないのなら、人と言う生き物は欠陥なんじゃないか。とか、
いろいろ思うところは出てくるはず。
明日は今日よりも少しでもみんなで幸せになれるといいよね。
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