真夏の方程式のレビュー・感想・評価
全110件中、81~100件目を表示
少年の運命の夏の物語。
様々な愛
西伊豆の情景が素晴らしい映画
昨年の春に嫁と西伊豆へ旅行に行きました。
その際に地元の方から宇久須辺りから堂ヶ島に掛けて映画のロケ地だったことを教えてもらいました。
宿泊した宇久須のホテルもロケに使われており、福山さんはじめとした出演者の皆さん、スタッフが宿泊していたそうです。
そうした話を聞き、実際に観光した(自転車で宇久須から堂ヶ島、西伊豆スカイラインを回った)上で映画を観たのでより感情移入がしやすかったことを割り引いても、なかなかいい映画だと思う。
意外に早い段階で犯人はわかってしまうが、そこから単なる事件の解決に留まらず、親子関係、人間関係の問題の根本から解決しようとする福山さん演じる物理学者湯川の切れ味の鋭い洞察力と行動力。
そんな湯川にあこがれを抱きつつ、事件に巻き込まれていく少年・・・この少年の配役、演技が個人的には良かった。
殺人のトリックや過去の因果などの複雑かつ緻密な構成の割にはいくつか設定が強引で不自然な点はあるが、それはこの際は無かったことにしましょう(笑)
映画を観たら、西伊豆をゆっくりと旅してみたい気分にさせられると思う。春は堂ヶ島あたりは桜がきれいです。
中学生の彼女は
それに感情移入できるかできないかで、映画が響くかどうかが変わります。
当時『年若い』彼女が、『これからの生活をボロボロにされる』予感に、どうにかしなければと焦燥感に駆られ、床を見つめ、衝動のまま何とかしようと走っていった。
これだけで、とても悲劇。
私は心の奥が震えるほど、痛烈に感じ入ったのですが……
現実世界でも、新聞で簡潔に、乾いた文で語られる犯行たちもこのようなバックグラウンドがあって、
すべての犯罪が、悲劇の下にある。
当たり前のことを、いまさらですが、心から感じた瞬間でした。
そう感じるかどうかは、まあ、ひとそれぞれでしょうね。
海がきれい。海の中に沈んでいきたい。
沈んでしまえば、すべてがきれいに輝く海に、消えていけるのではないか、と。
少年は夏が来る度に方程式に出会うだろう
きっと少年は、夏が来る度に事件のことを思いだすことでしょう。その度に悩み、自分の中で解を見つけるべく、方程式に向き合うでしょう。
この作品は、ストーリー中でこそ方程式という単語が使われていませんが、「提示された問と、その解を求める姿勢」に終始していると思います。方程式という単語は、問題(クエスチョンだけでなく、プロブレムの意も含めて)という言葉と等価だと考えてもいいかもしれません。
どうして事件が起きるに至ったか。ミステリにおけるドラマ性は、この比重が大きいものです。しかしこの映画は、前作ともある種同様ですが、起きた問題に対処していく姿勢をドラマとして描いています。
故に、映画内での描写は、問題が提示されるまでの過程にはあまり割かれませんでした。レビューを拝読していると、事件が起きるまでの動機が弱いといった内容のものを何度も見かけましたが、この点はそこに起因しているのでしょう。
難解な解を紐解く、というミステリ性を求めて観れば、少し肩すかしをくらうかもしれません。科学、あるいはそれを含めたあらゆる問題に対し、人はどう向き合うのか――そこに着目すれば、楽しめると思います。
一度ではなく二回、三回と
小説を何度か読み返し、自分なりに映像を思い浮かべ、気に入った会話の遣り取りの台詞を勝手に考えて、鑑賞しに行きました。
物語が進むに従い、場面展開のひとつひとつに意味が込められているということに気づかされ、鑑賞後に再び劇場に足を運びたくなりました。
そして、原作の根底にあるテーマに辿り着かされると湯川先生の目の配り動作、一挙手一投足が気になり、画面を夢中で追ってしまいました。
涙に込められた登場人物それぞれの思いが、更にこの作品の深みを増し、生身の人間から溢れだす涙は、アニメ映画とは比べものにならないことを実感しました。
役者さんそれぞれの演技を超えたものが伝わってきて、無意識に涙が目に溜まっていました。
派手なアクションも演出も無いのに、美しい海の静かな映像から、観客の捉え方はそれぞれに異なっても、何か大事なものを訴えかけられるように思えました。
臨場感は大きめの画面のほうが感じられましたが、テレビドラマの演出が西谷さんでなかったことが今更ながら残念です。
見かたによる作品
原作をうまく映画化している
あざとい。疑問が残る箇所が多すぎる。
前回の映画よりはおちるが
良かった~
先日までドラマを見ていた限りでは、気が進まなかったのですが、ご縁があり、劇場で見てきました。
すっごく、良かった!
もしドラマを見て、映画までは足を伸ばせない、っていう方がいたら、「残念過ぎる」って思い、こうして書かせて頂いてます。
とにかく、吉高さんが刑事をしていたのが良かった。ドラマではうるさいというか、うざいというか、とにかく辟易していたのですが、程よいからみで、素直なかわいい演技でしたよ。
コメディー、ずっこけ路線に走っていなかったし。
作品としての完成度も高かったんじゃないかな。最後まで、ひきつけられました。特に湯川先生が「科学の奥深さ、学問を学ぶ意味」を語るところは、胸に突き刺さりました。子供を持つ母なので…
ただ…最後の海に潜るシーン。あれ?福山さん、海苦手だったのかな?って、連れと話していたんですけど???
とにかく、ドラマで「ガリレオ」に怒っていらっしゃる方、必見です。溜飲が下がります。(たぶん)
真夏の方程式
全110件中、81~100件目を表示