「スタンドバイミー」真夏の方程式 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
スタンドバイミー
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真夏の海辺の民宿。元刑事の事故死に遭遇したガリレオの活躍を描く物語。
東野圭吾原作、TVドラマ「ガリレオ」第二シリーズの劇場版ですね。
陰鬱な真冬の東京を背景にした前作とは異なり、この作品は真夏の海辺。
メインテーマであるサスペンスと、ガリレオと少年の一夏の邂逅を軸に物語は進みます。
真夏の太陽と海。少年の冒険譚にはぴったりの情景です。
ただ、メインテーマのサスペンスは太陽に相応しくない陰鬱なもの。映画全体のバランスが悪く、居心地が悪く感じてしまいます。
そんな居心地の悪さが、作品全体の粗さを際立たせます。
例えば、甥っ子に犯罪の片棒を担がせた男。それなのに死体遺棄には妻に手伝わせる矛盾。
そもそも、死体を遺棄する理由は乏しく、首を傾げたくなります。
そもそも(2回目)、元刑事がわざわざ民宿を訪ねてくる理由が良く分かりません。元受刑者が冤罪を訴えているのなら分かりますが、自ら罪を被っているのであれば、改めてほじくり返すようなことでしょうか?
民宿まで来た・・・ということは、ある程度全貌を想像していたはずなのに・・・
サスペンス部分でいえば、ガリレオが早々にトリックと犯人に気付いているのも大きなマイナス。興味が薄れていきます。
私的評価はやや厳しめです。
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