「中学生の彼女は」真夏の方程式 いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
中学生の彼女は
それに感情移入できるかできないかで、映画が響くかどうかが変わります。
当時『年若い』彼女が、『これからの生活をボロボロにされる』予感に、どうにかしなければと焦燥感に駆られ、床を見つめ、衝動のまま何とかしようと走っていった。
これだけで、とても悲劇。
私は心の奥が震えるほど、痛烈に感じ入ったのですが……
現実世界でも、新聞で簡潔に、乾いた文で語られる犯行たちもこのようなバックグラウンドがあって、
すべての犯罪が、悲劇の下にある。
当たり前のことを、いまさらですが、心から感じた瞬間でした。
そう感じるかどうかは、まあ、ひとそれぞれでしょうね。
海がきれい。海の中に沈んでいきたい。
沈んでしまえば、すべてがきれいに輝く海に、消えていけるのではないか、と。
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