「自分は、好きです。すごく、好き。」真夏の方程式 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
自分は、好きです。すごく、好き。
地上波放送時に観ました。観賞日はうろ覚えです。
私は、好きです。
原作者の東野さんの作品は、「罪は必ず、裁かれるべきもの」というポリシーが一貫しているせいか、映画化にあたっては、脚本で改変されることが多いように思っています。この作品の場合には、将来的に気づき苦悩するだろう、という示唆でしたが。
この映画は、比較的、原作に忠実で、東野ワールドを忠実に描けているように自分は感じました。
夏の明るさ、楽しさ。ペットボトルロケットのくだりは、科学大好き少年だった自分にはたまらない!! それとあまりにも残酷な事実との対比に涙したことを今でも思い出します。
そしてその喜悲二つの正反対のエピソードが、いずれも必ず成長につながるだろうと思わせることが、この作品の極めて優れている点ではないかと感じています。
環境に対する作者の考え方も明瞭に表現されていて、「天空の蜂」と並んで、作者が科学者であることの良さが際立った原作と思う。そこを忠実に描いた点も含めて、この映画は、自分の中では高評価です。
やむなく罪を犯さざるを得ない時はある。それでも、罪は裁かれるべき。ただし、犯してしまった側に立てば、それを乗り越えることには、人生の価値があると言うことを、教えてもらった。
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