「やっぱ家族愛でしょ」もうひとりの息子 ケスイダワサさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱ家族愛でしょ
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子供の取り違えは日本の「そして父になる」と同じ。ただし、ユダヤとパレスチナという世界で一番難しい、宗教・人種の問題が絡んでおり、親や本人、家族にとっての苦悩は日本の比ではないだろう。それでも最終的には家族愛が憎しみなどすべてを乗り越えていくという救いのある結末。家族愛の前では、国や宗教といった型・枠こそが世界の平和を最終的に阻んでいる存在であるとも感じられた。なお、子供の年齢の違いもあるが、「そして父になる」が親目線であるのに対し、子供目線で描かれている。私はこちらの方が共感できたが、同じようなテーマを違った視点から描いている両作品を見比べてみるのも大変面白いと思った。
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