劇場公開日 2013年10月26日

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「普通におもしろかったです。」ハンナ・アーレント 伊藤と言えば潤二さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5普通におもしろかったです。

2014年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

まず、ハンナ・アーレントをあまり知らずに見に行った事を先に述べときます。

つまり、逸話とか論とか、よく知らなかったんです。
一緒に行った人に後から説明してもらって納得ぅみたいな。

まず、ハンナの思想や、ハンナの人間関係、最後のシーンの迫力はよかったです。
ハンナの考えが、人間関係の描写の中に上手くとりいれられていたかと。
もちろん、実在の人物がハイデガーくらいしかピンとこなかった映画館で一番残念な人間である私は、実在の人物とのやりとりの背景をしらないから、エピソードが唐突に感じられました。
しかし、これは自分の落ち度!
とは、言いつつも、普通に人間ドラマとして楽しめますよ。

2つ、どうしても疑問というか、ちょっとした怒りすら覚えるシーンがありました。

まず、これは、この映画に限った事じゃないのですが
人が拉致されるシーンで、よくその人の痕跡が道に残されて、その物だけが写る場面。
あれって、よく考えると、人をさらうなら、なるべくさらったという痕跡を残さないようにするんじゃないでしょうか?
しかも、カバンは拾うのに懐中電灯だけ残すとか。。。べったべたやん!!
しかもしかも、この映画はファンタジーとかの演出が売りじゃない、どちらかというとリアル部門で戦っている映画ですよね。
なのに、あの映画的な下手な演出って、しかもそれが冒頭って、どうなの?どうなってるの?
と、疑問に思いましたが、本編全体を見ると微々たることです。

あと、もう一つは最後のシーンでハンナがタバコを吸うのですが、そのタバコの扱いが雑。
吸い尽くしたはずなのに、また長くなっているよ!!
ポスターもだけど、本編中もだいたい煙草を吸っているハンナ。この映画に置いてタバコはどうでもいい物ではないはず。
なのに、最後のシーンでのタバコの扱われ方が、ね。。。

他にもあるけど、絶対に良くないと言えるのはこの2つかな。

でも、重箱の隅を突くような話なので、全体評価は高めです。

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伊藤と言えば潤二