LOOPER ルーパーのレビュー・感想・評価
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タイムパラドックスを解消した斬新な設定と脚本
タイムマシン(時間移動能力)の登場するSF設定は今や一つのジャンルとなり、映画やアニメなどあらゆる作品で見かけます。 テレビアニメで言えば国民的アニメ「ドラえもん」も言ってしまえばタイムマシンを使って過去改変を行う作品ですし、それ以外には私が大好きな「シュタインズ・ゲート」もそうですね。 映画で言えば「時をかける少女」「TENET」「バタフライエフェクト」などが私の鑑賞済みでお気に入りの作品です。 とにかくこういう時間移動系SF作品は私の大好物で、色々観てきました。 ただ、人気ジャンル故にあまりにも多くの作品が生み出されてしまい、「時間移動」を利用した、「あんなこといいなできたらいいな」な設定やストーリーはほとんど掘りつくされてしまっているようにも感じます。 しかし本作「LOOPER」は色んな意味で斬新過ぎました。今までの時間移動系SFにありそうでなかった設定が多く登場し、最高に面白いSF映画だったと思います。 ・・・・・・・・・・ タイムマシンが完成した未来の世界。タイムマシンは非常に危険な装置であるために使用が禁止されていたが、悪の組織がタイムマシンを秘密裏に使用しているのだった。未来の世界では犯罪捜査が発達して殺人が行えないため、現代にターゲットを送りこんで殺害しており、現代の世界の殺し屋はルーパーと呼ばれていた。ルーパーとして仕事をしていたジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)はいつものように未来から送り込まれたターゲットを殺そうとしたが、ターゲットが未来の自分(ブルース・ウィリス)であることに気付き、動揺からターゲットを取り逃がしてしまう。仕事を失敗したことで自分の組織からも追われる身になってしまったジョーは、未来の自分を殺害するために奔走することとなる。 ・・・・・・・・・・ 「未来の自分を殺すために奔走する」って、凄いですよね。よくこんな時間移動モノの設定思いついたなと感心してしまいます。未来のジョーは、単純に死にたくないから逃げているわけではなく、ある目的があって未来を変えるために行動しています。現代のジョーは未来の自分を取り逃がしたことによって組織に追われるようになり、今の自分が生き残るために未来の自分を殺そうとする。 現代の自分と組織から逃げる未来のジョー。 組織から逃げつつ未来の自分を追う現代のジョー。 そして二人を追う組織。 迫力のある三つ巴の逃走劇が非常に面白いです。未来のジョーが何のために過去で行動しているのかが段々と明かされていくところも良かったと思います。 脚本の面白さやアクションの迫力もさることながら個人的に非常に興奮させられたのは、今作における時間移動の設定やタイムパラドックスの問題の回避方法です。 この作品では、タイムマシンで転送されてきた人間が何もないところに突然現れます。時間移動のシーンはこの手の映画の肝と呼べる部分のため、「ターミネーター」のように電流がビリビリと走ったり「時をかける少女」のように謎の異空間を通り抜けたりするような大仰なCGや映像を使って演出されがちなシーンですが、この作品にはそのような演出はほとんどなく、それどころか効果音すらなく、実に質素で淡々とした時間移動です。冒頭にルーパーに関する説明が何もなされていない状態で、何もないところに銃を構えているジョーが音も無く突然姿を現した男を銃殺するシーンで私の心はグッと掴まれました。映画を観ているとたまにある、冒頭の1シーンだけで「この映画絶対面白いな」と分かる直感がこの作品にもありました。 大抵のタイムトラベル作品では「いかにしてタイムパラドックスを起こさせないか」、もしくは「いかにして過去改変を起こすか」という二つの点が問題になることが多かったり、タイムパラドックスなどについて長々と説明するシーンも多かったりして、これが「タイムマシンSFが難解になる要因である」と私は考えています。 しかし今作はタイムパラドックスが起こることについて「ホントはダメだけど非常事態だからしょうがないよね」くらいのスタンスですし、むしろ積極的にタイムパラドックス起こすような行動を取るのであんまり難しいこと考えないで観ることができました。 しかも、タイムパラドックスなどに関する(本来であれば)重要な説明部分を「時間がかかるから説明したくない」という一言で片付けます。とんでもない力技です。しかしこれによって、長々と説明する時間も短縮されましたし、難解な説明が無くて見やすくなりますし、タイムマシンSFにありがちな多少の矛盾もあんまり気にならなくなりました。強引だけど効果的な手法です。 ただ、「矛盾はあんまり気にならない」とは言いつつ、どうしても違和感の残るシーンがありまして。 「未来では犯罪捜査が進歩して殺人ができないから過去に人を送り込む」という設定なのに、未来で殺人を犯すシーンが登場してたのが「あれ?」って思いましたね。この映画の根幹となる設定なのに、ちょっとガバガバ過ぎやしませんか。そういう「流石にここまで矛盾してるとツッコミ入れますよ」って部分が何か所かありましたので、そこが不満ポイントですかね。でも、その不満があっても「面白い」と断言できる映画でした。 この映画の「ここが良かった」って語りたい部分はたくさんあるんですけど、何喋ってもネタバレになりそうなのでこのへんにしておきます。 タイムトラベルものが好きなのであれば、絶対に観ておくべき作品です。 オススメです!
標的:30年後の自分
2020年12月20日 映画 #LOOPERルーパー (2012年)鑑賞 タイムループものとしては割とわかりやすく、設定も面白かった。ただ、殺人事件を隠すためにタイムマシンを使うってリスクが大きすぎると思うけどな #ブルース・ウィルス にカツラを被せるか、ジョセフ・ゴードン・レヴィットに禿げヅラさせるか!
独特の世界観に引き込まれます。
タイムリープが可能となった近未来。未来の組織から殺人を請け負うLOOPERの物語。 独特の設定と世界観に興味が惹かれる作品です。 正直、「面白いか?」と聞かれたら、「面白くない」と答える作品です。 しかし、鑑賞中は、不思議と引き込まれていきました。 タイムパラドックスの妙味を要所で味付けしながらも、主人公の悲哀と苦悩を描きます。 ラストの展開は面白みを感じましたし、輪廻の輪から抜け出した安ど感を感じることが出来ました。 ただ、先にも述べたように、「面白い」とは感じることが出来ない作品で、評価も標準点止まりにしました。
どうしても納得できない
全体的によかったんだけど、どうしても納得できないシーンが1つだけあった。 なんで、唐突に主人公を受け入れて寝るの? 何かを伝えようとしたの? 急にムラムラした? どうしてもラブシーン入れたかったの? なんの脈絡もないから、そのシーンだけ凄く浮いてた。
STAR WARSでああいう展開にした片鱗がみられる
監督、たしかこの作品をプロデューサーに評価されてSTAR WARSに抜擢されたのではなかったか。
彼が描いたエピ8は私には強烈に受け入れがたいものがあって、逆に過去作品が強烈に気になっていたのだが、ようやくこの作品を見てあのSTAR WARSになった理由がわかったような気がした。
途中で主人公が変わっちゃうんですよ、この人。ルーパーの話だったのに、途中でTKという超能力を持つ男の子シドの話になっちゃうんですよね。
もちろんヤング・ジョーの友人がTKを持つルーパーだったりして、冒頭に布石はまかれてるんですよ。
でもね、そんなことすっかり忘れてた矢先に、どかんとシドがTK爆発させて、そこからシドと母親のサラの綱渡りのような関係性に多くの時間が割かれていき、せっかく未来からきたオールド・ジョーのブルリーのパートは殆ど無いに等しく、ヤング・ジョーのジョセフ・ゴードンもどんどん影が薄くなる。
いや、シドは将来ジョーの愛妻やルーパーを殺すレインメーカーになるので重要な人物なんですが、利害の対立するヤングジョーとオールドジョーの共闘か対立かを楽しみにしていたこちらとしては、やや肩すかし。
ルーパーを閉じないと(殺さないと)自分が殺されるヤング・ジョーが、未来の自分であるにも関わらず無慈悲にオールド・ジョーを殺そうとするのはわかるのですが、シドがレインメーカーならシドを殺すことで二人の利害は一致しないだろうか?
ヤングジョーが自分の命と天秤にかけるほど、そこまで母子と交歓があったかというと、母親のサラと一晩Hしただけ。あのラストにするならもうちょっと、サラとヤングジョーの間に恋だの愛だの育んだらどうですか?ライアンさん。優しくしてくれた娼婦の面影をサラに求めたにしても無理がありすぎでしょ。
あれだけ人生への執着をみせていて、未来の自分と話し合う素振りさえみせなかった男が、急に自己犠牲に目覚める行為に説得力がないんですよね。
オールドジョーを撃って、サラと結ばれシドの父親代わりになるならまだしも。
とはいえ全体的には面白くなくはない。タイムスリップの描写は省略の仕方が独特でテンポがよいし、ルーパーの肉体がリンクしていることを利用した仕掛けも面白いし、過去を書き換える度に改竄されていく記憶など無理なく帰結してる。
エピ8でも主人公以外の人間に時間かけ過ぎ、また自己犠牲の展開が鼻につくほど多かった。その片鱗がこの作品でも見えましたね。群像劇や多重構成が好きなんですかね。
あふれる母性で主役を喰っちゃったエミリー・ブラントはチャーミングだし、シド役がめちゃくちゃダークサイドに堕ちた表情でおののかせてくれるし、エピソード1のアナキンよりもアナキンらしいので一見の価値あり。
また、一瞬だけみせるブルリーの情けない落ち武者ヘアスタイルもお得感(笑)。
こりゃ、ダメでしょ。
映画がフィクションである以上、どんな設定をするのも製作者側の自由です。 観る側は当然にその設定を了解した上で、楽しませてくれることを期待しているのですから。 しかし、この映画は勝手な設定を2組も観る側に強要したことによって、観る側が鼻白むゴタクに堕してしまいました。 一つは、30年後にタイムトンネルが開発されて、将来の犯罪者が現在に送り戻されてくる、という設定。 ま、これは構いません。この前提において面白い話を作ってくれているのなら。 しかしもう一つ、設定があります。 将来においては超能力者が急増するという、唐突に取ってつけたような設定です。 で、終盤はその超能力者を未然に殺すミッションなんだとさ。 ……あのねぇ。 オチが作れないからオチを作るためだけの第二の設定って、情けなさすぎでしょ。 設定を二つ用意してしまえば、それは数学で「1+1=1」と仮定したみたいなものです。 その前提からは、どんな結論だって導けるけど、どんな結論を出しても無意味感しか漂いません。 そういう意味で、この映画は、観ても徒労感だけが残る駄作だと言わざるを得ないのです。
途中でラストがわかっちゃったので。。
この映画、間違いなくラストのイメージから、シナリオ考えたんだと思う。 なので、自分には、超能力の設定も、タイムトラベルの設定も、何となく後付けのように感じられてしまった。。 超能力の設定なんて、途中でレインメーカーになる子供が現れるまで完全に忘れてたもんな。。 もう少し、ミステリー要素の強いシナリオだったら自分の好みだったんだけど。。。 なので、辛口な点数です。
【互いに影響を与えあう、過去と現在と未来の物語】
-ルーパー : 2074年人間の体内には生命維持のため、ナノマシンが埋め込まれ殺人が不可能な時代の中、タイムマシンによって30年前の"過去"に転送されて来たターゲットを待ち受け、"変な形の銃:ラッパ銃"で撃ち殺す処刑人。- どこかで観たような設定だが、舞台が現在、過去、未来と目まぐるしく変わり、ヤング・ジョーを当時、華々しい活躍を始めたジョセフ・ゴードン=レヴィット、オールド・ジョーを安定のブルース・ウィリス、謎の悲しげな瞳を持つサラ(うわわ・・・、その名前だけはどうかなあ。:エミリー・グラント)が演じた、個人的にはとても面白かった作品。 今から7年前に観た作品だが、"脳内フル回転"で観たので、強烈な印象が残っているタイムトラベル映画。 ライアン・ジョンソン監督の脚本も破綻がなく、良い。 魅力的なガジェットの数々も良い。 〈2013年1月 劇場にて鑑賞〉
ジョセフゴードンレビットがブルースウィルスの仕草を良く似せてた。 ...
ジョセフゴードンレビットがブルースウィルスの仕草を良く似せてた。 思わず若い頃のブルースウィルスの画像を探しちゃいました。 ジョセフゴードンレビットの方が優しい感じですね、ブルースウィルスの若い頃はちょっと生意気そうな感じでした。 映画は面白かったです。 しかし若いジョーと未来のジョー、他のキャラ生い立ちを考えると中々どうしていいかわからない状況でした。 簡単に因果応報といってしまえるものなのか? どんな人だってもしかして環境が違ってたらまた、違う人生をおくってたわけだし、結局生い立ちを言い訳にしても、未来は開かれないって事でしょうが。
題材
が面白い タイムトラベル物でありそうでなかった、 あったけどプラスαで新しい気持ちで見ることができた SF色は少し薄めだが人物像が掘り下げられて描かれていた 主人公は2つの視点から描かれるのだが気づくとヤングジョーを応援してる自分がいた オールドジョーも言ってることは理解できるんだけど…という感じ ヤングジョーの様な判断ができる人はすごいなぁ
展開が読めず面白かった。 自分ならブルースと同じ事をする。 シドが...
展開が読めず面白かった。 自分ならブルースと同じ事をする。 シドが最後やられなかったのが残念。 ラストであの子を撃てばセブン的なラストでそれはそれで衝撃的で良かったのに。 そもそもあの子化け物やし。 今後も力が暴走して誰かをやるかもしれない。 それならあの子をラストで撃っておいた方が多数が救われる。 あの小僧撃ってほしかったなぁ。 あともう少し街並みが近未来的だと良かった。
病んでいる
主人公が過去に戻って宿敵を取り除く発想はターミネーターと同じだが妙な処刑人ルーパーの存在理由が強引、身元がばれる位の不都合なら何とでもなろう、犯罪組織がタイムトラベルと言う手間をかけて現在の人間をそのまま過去に送って殺す意味がわからない、現在で始末する方がはるかに簡単だろう。どうせ転送するなら恐竜時代に送ればタダで処理してくれるのに・・。
シーンを小出しにして辻褄を合わせるが何度もやり直せるように見えて混乱する。致命的なのは世界観、正義も悪も曖昧で自己都合、そもそも裏社会の世界が舞台だから殺しにエロに薬物と終始ダーティ、ろくな人間が出てこない。報酬が貴金属なのは普遍の価値なのか、現物を送らなくとも情報で金儲けは山ほどできる、ルーパーが古めかしい銃を使うと思ったらスカイバイクは何なのだろう、時代描写も興味本位で頂けない。観客心理に付け込んでイライラ、ハラハラさせたいのだろうが子殺しまで絡めるのは浅ましい。
タイムパラドックスにチャレンジしたことは買うがテーマが絞れず過去と現在をふらふらして冗長的、ループが長すぎた。
難しいわ
途中まで、うーん難しいから面白くないなと思いつつ観終える。
ルーパーという特殊能力保有者が未来から送られてくる殺して欲しい人間を片付け、銀の延棒を稼ぎ、将来の自分を送り込まれたらループを閉じる。
自分は、あと30年生きられるがそれまでやりたい放題人生だけど、という中々難しい設定。
30年後、タイムマシンが開発され、そのルーパー達を殲滅させようとするリーダーを過去に戻り、主人公がリーダーの子供の頃に殺してしまおうとするが、未来から来た自分がそのリーダーの母親を殺した事でルーパーに対する憎悪が増し、リーダーに育てあげてしまうことに気づきその時代の自分を自死させ、この問題を終えたことにする。
ふーん。という終わり方。
設定が難しいわ。
似てない
30年後の自分がタイムスリップしてくる、 この動機付けが気になっていたが、納得。 その前触れもちゃんとあったから、なるほどね。 単純な話かと思ったが、意外と複雑になってきて、 後半はシャマランの映画みたいだったが、 ラストも良かった。少し濡れた。 Bウィリスの戦闘シーンは正に「ダイハード」。強すぎる。 それに比べてJGレヴィットがあまり強くない。 同一人物でしょ。
オリジナリティのある脚本だけどあと少し…
すごく良いアイディアのオリジナル脚本。しかし、最後に自己犠牲を選んだ動機が付けが薄い。唐突にただのいい人で終わってしまった…。
ジョシュのブルース似メイクが若干気になるものの、前半はすごくわくわくした。現在・未来の2人が出会った時にややこしいから説明しない!とタイムトラベルの説明を一撃して終わらせたのは面白かった。なかなか斬新…笑。
中盤の子供のレインメーカーと出会った辺りから少し退屈。もうその子がレインメーカーなのはわかってるから早く話し進めて~と思っていると、唐突なセックスシーン。どう終わらせるんだろうと展開が読めそうで読めず、飽きずに見続けられるんだけど、現在の彼が自己犠牲でループを終わらせたのは唐突過ぎて残念…。
映像の切り取り方や見せ方、主演2人の演技が良いのでなかなか面白い映画だと思った。
基本アイディアは、AKIRA(AKIRA自体もなんかしらパクってそ...
基本アイディアは、AKIRA(AKIRA自体もなんかしらパクってそうだけど)にタイムトラベルの組み合わせ。面白かった。ブルース・ウィリスじゃなかった方が良かったような気もするけどまあそれは好みなので。スカッととかスッキリし過ぎないところがいい。アイディア勝負だけではない心理表現というかね。なぜあんな行動をとったんだろう…とか考えさせられるのがいい。
うーん3.18点
映画の雰囲気良し(近未来感と焦燥感がいいです)
演技もまあまあ
出だしまあまあ
脚本2.8点
ちょっと、子供をめぐる展開が微妙でしたね
バランスがそこまで良くないくせに、無駄にVFX入れてきたり、残酷なシーン入れてきたりよくわからん映画でしたね
ラスト自殺するシーンはまあまあ良かったです。
実は子供は世界のヒーローだったとか、自分だったとか、ラスボスはあの雑魚部下だったりとかが良かったかな。
雑魚部下は最後まで雑魚で、あのラストシーンいるかな。。
総じて、早送りせずに見れたのは雰囲気が良かったからかな。とうもろこし畑やど田舎のレストランとか良かったわ。
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